犬と猫と新入り。(リク) ページ16
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腰が痛い。とても痛い。
飲んでくる、と言ってマルコ隊長の部屋へと行ったサッチ隊長は、帰ってきて直ぐに私をベッドに組み敷いた。
珍しく強引で、久しぶりだったのもあって、私が理性をぶちぎったんだろうなという気はしていたけれど。
それでも、
｢…はぁ｣
世話をさせろと言い張る隊長を部屋から追い出して、溜息をつく。
そこで受け入れたら彼への評判も落ちるし、私達の関係を許容してくれている皆への裏切りになってしまうだろう。
置いていってくれたココアを飲みながら、部屋でできる書類を作成していれば、ノックの音が響いた。
｢はい、どうぞ｣
｢失礼しまーす｣
心配そうにドアの隙間から顔を覗かせたのは、最近入った新入り君で。
彼の私への好意はわかり易すぎて逆に凄いと思ったのが昨日の話だ。
｢何か用でしょうか｣
｢あ、いや、ギャレーで隊長達がシャルロッテさんが寝込んでるって騒いでたので、心配で…｣
｢あぁ…サッチ隊長ですね。ご心配ありがとうございます、大丈夫です｣
コーヒーでもいれようかと立ち上がって1歩踏み出した瞬間、案の定腰が痛くて崩れ落ちた。
一瞬ぽかんと口を開いた彼は、慌てて近付いてきて。
腰に回されそうになった手をさらりと避けて困ったような笑顔を浮かべれば、苦虫を潰したような顔をされてしまってさらに困った。
｢何で、サッチ隊長なんですか｣
｢え、と…｣
｢あんな女たらしのどこがいいんですか！？俺なら貴女に無理なんてさせないのに、しんどい時1人になんて、させないのに…！｣
ずっと、貴女だけを、守るのに。
泣きそうな顔で伝えられた言葉にくすりと笑ったロッティは、痛みなんてなくなったかのように立ち上がって。
ずいっと新入りの彼に顔を近づければ、驚いたように1歩後ずさる。
その距離をまた埋めて、口を開いた。
｢サッチは、隊長なんです。1人の船員を特別扱いなんて、できないんです。
知ってますか？彼が、私を1番にするのは、部屋でだけなんです｣
｢で、も、戦闘に参加しないのは、隊長が言ったからじゃ｣
｢参加するなと言ったのは、親父様です。
この船に乗った人は、親父様以上の存在なんて居ないんですよ｣
アルト君。初めて呼んだ名前に彼が驚いたから、逆にふわりと笑ってやって。
｢私が1番大好き。でも1番大切なのは親父様。そんな彼だから、私は彼と付き合ったんですよ｣
.そこが好き
(私が1番じゃだめ)
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御影(水巫女)(プロフ) - 祥さん» 分かりました！ (2019年10月5日 21時) (
レス) id: 6623687073 (このIDを非表示/違反報告)
たえ(プロフ) - 続編お願いしますm(*_ _)m (2019年10月5日 12時) (レス) id: 893eaf1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 御影(水巫女)さん» リクエストありがとうございます！できればアンケート作るのでそちらにお願いしたいです！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 桜さん» ありがとうございますー！続編のリクエストあればアンケート作るのでよろしくお願いします！ (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
祥(プロフ) - 二次元＝オタクの聖地さん» 如何でしょうか……笑 (2019年10月3日 2時) (レス) id: 195f64474c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2018年6月30日 1時
