イルミ(10)side ページ16
気づいたら俺は飛行船に向かう足を止めて、突然現れた怪しい女を屋根の上から監視していた。
しかもその女、街にふらふら出たと思ったらあっさりと食い逃げ犯に罪をなすりつけられた。しかもそれを否定せずにただ突っ立っている。……バカなのかもしれない。
俺はその女を逃がしてやるために周りの野次馬と店主を始末しようとした。
だがそれが根本的に間違っているのだ。
………なぜ今あの女を助けようとした？
彼女とはさっき出会ったばかりだし名前も知らない。
彼女は俺の名前をなぜか知っていたが、俺は彼女の名前を知らない。何者であるかも。
そう、本来なら不特定人物は始末する存在。
だがその時イルミは、暗殺者としてではなくイルミ=ゾルディックとしてAを知りたがっていたのだ。
しかしその事をイルミは知らない。
彼の中では、それは“暗殺者”としての役目だと言い聞かせていたに過ぎない。
胸に引っかかる戸惑いを感じているうちに警察がやってきて、Aを連行した。
………不運というか頭が弱いと言うべきか、ただのまぬけか。だがあの女が纏っているオーラは、少し違う。……特別強大なオーラという訳ではないが、気味が悪いというか、そこらへんの同じ一般人でも何かが違う。
………もうすこし跡を追うか。
【署にて】
……本当に黙って連行されてる。逃げられる隙はいくらでもあっただろうに。やっぱりバカなのかあいつ。
心の中でAを存分に罵倒して、拘置所送りになったAが暫く出てこないことを確認した後イルミは気が済んだのか既に家に帰ろうとしていた。
「ほれ、この車に乗るがよい」
「ありがとうございます」
………！？あいつ、ハンター協会の会長と繋がりが？ハンター協会の者だったのか？
…だとしたら話は早い。あの時、気配がなかったのも辻褄が合う。
と、あらぬ誤解をイルミが勝手にしている時、
……あろう事かネテロと目が合ったのだ。
「っ！、……………気づかれてたか」
一瞬の緊張を覚えて、イルミは飛行船の場所まで戻った。またAと会うことになるとも知らずに
「ネテロさーん？どうかしたんですか？」
「…いや、なんでもないわい
………若いっていいのう。」
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はにか※はにかん(プロフ) - 不運というか、いじm((最初から面白いですね！読んでいくの楽しみです！ (2019年9月4日 23時) (
レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - ひなたさん» ひなたさん、この小説を読んでいただきありがとうございます！そう言ってもらえてこれからの励みになります〜〜(＞＜)長ァァァくなるとは思いますが、これからも読んで頂ければ幸いです！！！！ (2019年3月2日 11時) (レス) id: 3edca5edc7 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - はじめまして！設定やストーリーがとても好みで面白いです！応援してます！！ (2019年3月2日 8時) (レス) id: 0dee45b0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごのうさちゃん職人 | 作成日時：2019年2月20日 15時
