〇エイジ、ツリメ : あなたが眠れない時 ページ34
▽ ツリメ
『A〜寝る時間だよ』
布団に入ってからも本を読んだり音楽を聴いたりする私に、みっくんはそっと近付いて隣に来た。
「はぁい」
消される電気と、ふわりと胸元までかけられる布団。
目を閉じても、なんだか眠れない。
『寝れないの?』
「うん...寝れない」
察したのか、寝返りをうったみっくんはこちらへ向いた。スーッと髪を指でとかされて くすぐったい。
『じゃあ、眠れる魔法かけてあげる』
優しく頭を撫でられ、そっと頬に唇が押し付けられた。
『いくよ?羊が一匹、羊が二匹』
囁くような甘い声が、耳のすぐ近くでする。
時々かすれてしまう声が愛おしい。
『...ひつ、じ、にじゅ...いっ、ぴ...き、』
20匹を回った時点で眠気の限界が来たみたい。
もうすぐ寝てしまいそうなみっくんが、可愛すぎて観察したすぎて、結局眠れません。
▽ エイジ
『...もぞもぞ動くなよ』
「あれ?まだ置きてたの?」
寝転ぶすぐ後ろで、掠れた声がした。
『Aが動くから寝れないんだけど』
「人のせいにしてる〜」
おっとりした喋り方で厳しく言われると、いつもと違う雰囲気で興味が出てくる。
可愛い。
『いいからもう...携帯置けよブス』
「ちょ、ひどい!」
奪い取られた携帯。まだ友達にLINE返してたとこなのに!
「返して返して返してバカバカ!」
『もー、うるせぇなぁ』
わーわー言ってると急に目を塞がれて何も見えない。
そして0.5秒後には、唇が塞がっていた。
『黙って寝ろ』
「...っ、はい」
くぅ...えいちゃんには勝てないや、。
△
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ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!励みになります!引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです( ; ; )第2弾楽しみにしてます! (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです!少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です! (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました!ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです!無理せず更新頑張ってください!楽しみにしてマス! (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます!わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)!強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです!今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2018年7月8日 20時