〇エイジ : 前髪 ページ19
▽
「...」
やらかした。やらかした！！
どうしよう...。
抑える手をふっ、と離すと
やはり浮いてしまう前髪。オン眉だ。
『Aーどこいんの』
「...！」
洗面所に近付くえいちゃんの声。
咄嗟に両手で顔を覆った。
『あ、いた。ゲームしない？...どしたの』
「...えいちゃん、」
『泣いてる？』
「...」
弱々しく首を横に振ると、えいちゃんは
『ん？』と言いながら肩を抱いてくれる。
ごめんえいちゃん、そんなに大事では無いんだけど...。
『ぶつけた？』
「えいちゃん、あのね、」
『うん』
いつもより高めの、優しい『うん』だった。
見せるしかないよね、秒で前髪が伸びるわけないし。
「切りすぎ、ちゃったの...」
『...』
手を離すと、前髪が浮いた事が良く分かる。
清々しくなった視界とは裏腹に、心はモヤモヤ。
えいちゃんは目を見開いて、ずっとそのまま。
「ねえ何か言っ...」
『かわいい』
「えっ」
『超かわいいよ？A』
にひっと笑顔になったえいちゃんはグゥッと私に寄り添い抱き着く。
うそ、うそ...！？
「ほ、ほんとに！？やばくない！？」
『可愛すーぎーて！やばい...し、』
「？」
続きを待つと、えいちゃんの顔が近付いて額にキスを落とされた。
『こーゆうことしやすい』
「...っ」
額が熱い...。
恥ずかしさと嬉しさが混じって、えいちゃんに抱き着いた。その瞬間に
「っわ！えいちゃん！」
ひょいと担がれ、私はえいちゃんに抱っこされている状態に。
『赤ちゃんみたいで、超可愛い』
「なっ...！」
それ褒めてんのー！！？
えいちゃんに叫ぶと笑いながらリビングに連れていかれ、ほんとに可愛いよともう一度キスをされた。
今度は唇に。
「もう、」
『ぜってー離さねぇ、こんな可愛い子』
「もーー！」
照れると分かっていてそんな事を言うのずるいよ。
それでも大好きなのは事実だけどね。
今日は甘いえいちゃんでした。
△
☆そらちぃ : ハジメテ→←〇ツリメ : 二人だけの秘密は2
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ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます！励みになります！引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (
レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです（ ; ; ）第2弾楽しみにしてます！ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです！少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました！ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです！無理せず更新頑張ってください！楽しみにしてマス！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます！わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)！強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです！今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2018年7月8日 20時
