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マネージャーを頼まれた日の放課後、約束通りテニスコートに向かった
部員が準備をしているのは見えるけれど、まだ手慣れてない初々しさの残る姿からして先輩では無いと思う
それに体操着だし
まだ来てないのかなと思っているとレンガ造りの建物から人が出てきた
身長がとても高いから羨ましいなと思いながら見ていると、その人はこちらに近づいてきた
あ、この人目が開いてない
「夜空だな」
『はい、そうですが』
確信を持って名前を聞かれたことよりも、この人がどうやって前を見ているのかという方が気になった
今まで色んな人と出会ったけどここまで糸目な人とは会ったことがない
「ふむ…そんなに見つめられては、俺に穴が空いてしまうぞ」
『あ、すいません』
「あぁ、別に嫌という訳ではない。むしろ夜空になら大歓迎だ。それと、こんな目だが前は見えているぞ」
『………』
僕の心の中を見透かされたようで驚いた
なぜ分かるのだろう
柳「俺は人のデータをとるのが趣味でな。初対面だが夜空のことは分かるぞ。あぁ、自己紹介がまだだったな。俺は柳蓮二、3年だ」
『素敵な趣味をお持ちで…あの、幸村先輩はいますか?』
柳「ふむ、俺を前にして精市のことか。まぁ仕方ない、少し待っていてくれ」
幸村先輩の名前を出した瞬間、今まで少し微笑んで話していた柳先輩の表情が曇った
すぐにまた微笑んだけど僕には苦笑いのように見えた
どうしたんだろう、幸村先輩と仲が良くないとか?
柳先輩は先程出てきたレンガ造りの建物に入っていき、暫くすると人を連れて帰ってきた
真っ直ぐな髪の柳先輩とは対称的な、緩いウェーブのかかった髪が特徴的な人だった
幸「君が夜空君か、話は聞いてるよ。俺が部長の幸村精市だ。今回は急な提案なのにマネージャーを引き受けてくれてありがとう」
『いえ。彼の話し方からして、困っているようだったので』
幸「ふふ、赤也のことだね。時間あるかな?出来れば簡単に仕事を覚えてもらいたいんだけど。体操服はある?」
『はい、大丈夫です。体操服もあります』
幸「よかった。そうだな…着替えるには部室に入らないといけないから、ついでにうちのレギュラーに挨拶しようか。こっちだよ」
歩き出す幸村先輩と柳先輩の後ろを着いていき、着いたのは先程のレンガ造りの建物
あ、これって部室だったんだ
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アリア - 黒楼さん» 仕事……確かに忙しいですよね。ちょっとずつ頑張っていきましょう (2018年8月5日 22時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» ちょっと仕事が忙しくなってますね…。でも少しずつ進めてるので、そのうちぅpします! (2018年8月5日 20時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - もしかして最近忙しい……? (2018年8月5日 17時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 黒楼さん» あー、有りかも。一途さん物静かだけど実はヤンデレとかwww (2018年8月3日 16時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» 目が死.んでますよ、それwいや、ヤンデレも有りか…? (2018年8月3日 6時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒楼 | 作成日時:2017年4月11日 13時