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-柳視点-
俺が情報をまとめてノートに書き込んでいると、横に座っている精市が小さくため息をついた
幸「どんなに些細なことでもいい。調べたこと、気づいたこと、何でもいいんだ。…真田、何かあるかい?」
真「む…。あるとすれば、最近移動教室の際に会わなくなったな。以前は理科と美術の授業後にすれ違っていたのが、最近は見ていない」
幸「そう…。ジャッカルは?」
ジ「…さっきの補足になるんだが、正門あたりになると一途がやたら周りを気にしながらAの腕を引っ張ってたな。急いでると言うより、焦ってる感じだったな」
幸「なるほど…怪しいね」
ふむ…
弦一郎とジャッカルの言うことからして一途は、テニス部とAの接触を避けているようだな
最近Aが部活に来ないことも考えると、何らかの方法で俺達の記憶を消されているのかもしれない
幸「じゃあ、丸井は?」
丸「そーだなぁ。クラスの奴に聞いたんだけど、アイツが転校してきてからAの様子がおかしいってよ。一途と目が合ってから何かそわそわしてて、落ち着きが無くなったってよぃ」
幸「あのAが…?」
確かにAはいつも冷静で、表情も豊かではない
前に笑った時も自分では気づいていないようだった
そんなAが落ち着きを乱すとは…余程のことだな
幸「後は…仁王は?」
仁「ほぼ言われたけんのぅ…。あるとすれば、放課後に一切こっちを見んことやな。テニスコートからAが見えとるんじゃが、いっつもあの女しか見とらん」
比「仁王君、最近やたらサボりだしたかと思えばそんなことを…」
丸「あの女何かしたんじゃねぇのか?こっちが何も言わなくても朝練に来たAが、部活に来ないなんてよぃ」
幸「そうだね、可能性はある。でも確信はない。柳、どうする?」
ん、やっと俺の出番か
「そうだな…。これだけ調べても理由が分からないのならば、本人から聞くまでだ」
切「じゃあ、あの女に直接聞きに行くんスか?」
「いや…。真っ向から聞きに行って、正直に答える可能性は23%と低い。ならば、言わざるを得ないような状況にするだけだ」
幸「つまり?」
「そうだな、Aを返してもらうだけとでも言っておこうか。そのための作戦を今から伝える。各自役割があるからよく聞いてくれ」
これ以上Aを取られておくわけにはいかない
さあ、俺達のAを返してもらうぞ
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アリア - 黒楼さん» 仕事……確かに忙しいですよね。ちょっとずつ頑張っていきましょう (2018年8月5日 22時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» ちょっと仕事が忙しくなってますね…。でも少しずつ進めてるので、そのうちぅpします! (2018年8月5日 20時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - もしかして最近忙しい……? (2018年8月5日 17時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 黒楼さん» あー、有りかも。一途さん物静かだけど実はヤンデレとかwww (2018年8月3日 16時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» 目が死.んでますよ、それwいや、ヤンデレも有りか…? (2018年8月3日 6時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒楼 | 作成日時:2017年4月11日 13時