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いつもより乱暴に教室の扉を開ければ、僕の席の後ろで外を眺めている一途さんがいた
音に気づき一途さんがこちらを見て僕だと認識した瞬間ニコッと笑った
僕は吸い寄せられるように一途さんの席へと近づいた
一「早かったね。ちゃんとお昼食べた？」
『食べた。一途さんは？』
一「私も食べたよ。じゃあ、案内お願いしていいかな？」
『うん。行こ』
持っていた手提げ袋を机に置き、一途さんと一緒に教室を出た
まずは同じ階にある2年の教室、次に別の学年の教室、職員室…と順番に案内していく
大附属と言うだけあって広いから、途中で休憩しようと思って中庭に向かった
『とりあえず、大方は終わったよ。一回休憩しよう』
一「そうだね。あ、あそこのベンチなんていいんじゃない？」
一途さんが指差したベンチに二人で座った
ただ座っているだけなのに、左にいる一途さんがどうも気になって仕方がない
一「ここって、やっぱり広いね。迷子になりそう」
『そうでもないよ。覚えちゃえば』
一「そう？でも私方向音痴だからなぁ…」
『…大丈夫。僕がいるから』
あれ？何言ってんだろ？
一「ほんとに？嬉しい！」
いつもは赤也君と一緒に行動してるのに、何で言っちゃったんだろう
ダメだ、やっぱり断らないとって思ったのに、嬉しそうに見てくる一途さんの瞳を見ると何も考えられなくなった
『うん』
一「ありがとう！そう言ってもらえるとすごい助かる！約束ね！」
『ん…約束』
それからは校内の案内も忘れて、予鈴が鳴るまでいろんな話をしてしまった
教室の前まで着いたとき、少し遠くに赤也君が見えた
目が合うと少しムスッとした顔をした
その後僕の後ろ、一途さんの方を見て睨みつけるような鋭い目をした
何で、赤也君はあんな目をするの？
まだ一途さんと話すらしたことないでしょ？
何がそんなに不満なの？
一「夜空君？本鈴鳴っちゃうよ？」
『…うん』
あ、ダメだ…席に着かないと先生に怒られちゃう
さっきまで赤也君のことを考えてたのに、今はどうでもよくなった
教室に入ると数名の生徒から赤也君のような視線を感じたけど、それも何とも思わなかった
席に座って授業の用意をしていても、後ろに座っているだろう一途さんのことが気になるばかり
ふと一瞬、自分はどうかしてしまったのかとも思ったけど、本鈴が鳴って先生が来るともう忘れてしまっていた
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アリア - 黒楼さん» 仕事……確かに忙しいですよね。ちょっとずつ頑張っていきましょう (2018年8月5日 22時) (
レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» ちょっと仕事が忙しくなってますね…。でも少しずつ進めてるので、そのうちぅpします！ (2018年8月5日 20時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - もしかして最近忙しい……？ (2018年8月5日 17時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 黒楼さん» あー、有りかも。一途さん物静かだけど実はヤンデレとかwww (2018年8月3日 16時) (レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
黒楼(プロフ) - アリアさん» 目が死.んでますよ、それwいや、ヤンデレも有りか…？ (2018年8月3日 6時) (レス) id: db04630d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒楼 | 作成日時：2017年4月11日 13時
