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｢…光？どうした？｣
｢やぶ…今から、そっち行っていい…？｣
耳元で聞こえる愛しい人の声。
暑苦しい実況が叫ぶ声とシュワシュワと音を立てる炭酸。
きっとまた、サッカー中継の録画見ながら晩酌でもしてたんだろう。
｢侑李は？｣
｢山田のとこ、行った。｣
｢…わかった。じゃあ今から迎えにいくから。｣
｢ぇ、でも…｣
｢いいから。待ってろ。｣
｢…うん、ありがと。待ってる。｣
おう、と小さく短い返事。
耳に響くそれが温かさをもたらして、
くすぐったくて、愛おしくて、
はやく、その腕の中に飛び込みたい。
.
｢やぶっ！｣
｢っ､と。ごめん、待った？｣
｢10分くらいね｣
｢指、冷たい。ごめんな？｣
｢許してやるっ。｣
｢ありがと、｣
だって、こうしてちゃんと来てくれるから。
俺を抱きとめてくれるから。
この薄っぺらで少しだけタバコくさい胸が、俺にはちょうどいい。
｢珍しいな、光の方からこんな甘えてくるの。｣
｢なんか…知念見てたら俺もやぶに会いたくなった…｣
初々しさとか、幸せそうな雰囲気とか、全身から溢れ出す山田を好きだという感情が 余すことなく伝わってきて、ただ純粋に羨ましいと思った。
あんなにも素直に気持ちを表すことができるのが。
あんなにも可愛らしく見える知念が。
｢俺も、光がいないと退屈で仕方ない。｣
｢サッカー見て楽しんでたくせに？｣
｢光がいるといないのとじゃ全然違うよ｣
｢ふーん…｣
薮もいつも素直に気持ちを伝えてくれるから、素直じゃないのは俺くらいなもので、もう少し素直で可愛い子になれたらとは思うけど、それは至難の業。
こんな俺を、なんで薮は好きになってくれたんだろう
なんで、山田は好きでいてくれたんだろう…
｢んっ、、ふぁ…………ﾝむ、、｣
｢ひかる…顔、とろとろ、｣
｢ゃ、ぶ……｣
ふと湧き上がった疑問が頭から離れなくなって
好きだと言われる度にきゅっと胸が切なくなる。
｢光、｣
�犖�くん、��
｢好きだよ…｣
�狢膵イ�でした…��
｢…おれも、すきだよ………｣
唇を重ねる度に、あの日の光景が色を濃くしながら頭を過ぎっていった。
.
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ぺす。(プロフ) - うめこさん» ありがとうございます(⑉• •⑉) (2023年3月16日 20時) (
レス) id: 206ade82dd (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - ハァ…やっぱ甘々最高です（´-`） (2023年3月14日 12時) (レス) @page44 id: 47eba4f513 (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - 更新待ってます。 (2022年2月18日 23時) (レス) id: 5f35425ac6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺす。(プロフ) - ボボンデスさん» ありがとうございます、そう言っていただけるととても嬉しいです！やっぱり「面白い」と思っていただけるのが書いている側としては1番嬉しいです(^^ 更新頻度は遅いですが、今後もよろしくお願い致します (2020年3月6日 4時) (レス) id: 8fc2c5dabd (このIDを非表示/違反報告)
ボボンデス - めちゃくちゃ面白いです！！私も健気な知念くんが報われてほしいな、と勝手に思っています。結末がどうであったとしても、続きを楽しみにしております。 (2020年3月3日 23時) (レス) id: c7669e2271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺす。
| 作成日時：2017年2月2日 0時
