前のこと�� ページ10
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ザザーッと波打つ海辺にひとりぼっちで座る。
俺にとって最大の悪夢だ。
今でも、波の音が怖い。
いつか自分も攫われてしまいそうな、そんな気がする。
ーーー.
目を覚ますとそこには白い天井が広がっていて、腕には点滴みたいな異物が刺しこまれている感覚がした。
「うおっ、起きたか。」
気の抜けるような声で驚いたのはベットの隣から顔を覗き込んでくる匠海。
「ホンマに心配したんやぞお前〜！
って、汗だくやん！あ、着替え持ってきてるで！」
俺が病人だってことなんてお構いなしにわしゃわしゃと髪をかき回して、着替えを渡してくれた。
「もう無理したらあかんで」
そう言って抱きしめてくれた匠海の優しさに触れると同時に、仕事をやり通せなかった自分に対する憤りを覚えた。
「ごめん…俺のせいで、ステージめちゃくちゃにっ…」
「っ！？いやいや全然ええんやで？
みんなで上手くカバーしたから大丈夫！ホンマに！」
不用意に慰めさせてしまったのに、涙は止まらなかった。
仲間の前で泣いたのはオーディション以来だ。
心配させないようにって、いつも人前では泣かないようにしてたのに…
「…Aが考えてることなんとなくわかるけど、
責任感じすぎひん方がええよ。
この前俺がやばかった時Aが止めてくれへんかったらぶっ倒れてたかもしれん。
せやからみんなお互い様って思っとる、大丈夫や。」
「けど俺…」
「も〜せやから気にせんでええねん！
支え合うのが仲間ってAも言うてくれたやろ？
そこはAかて例外やないからな。」
「…俺が頼りなくなっても、見捨てない？」
「当然やろ！絶対離してやらんからな笑」
仲間といれば、きっと何があっても大丈夫。
やっとそう思えた。
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成瀬(プロフ) - INI男主の作品を求めてめっぴーさんの小説に出会いました！お話読むの楽しくて幸せです！！これからも楽しみにしてます〜 (10月6日 3時) (
レス) @page48 id: f6df9676e3 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - めっぴーさんの小説めちゃめちゃ好きです！私も最近INIの男主にハマってるので更新楽しみにしてます！（作品ページ開設してほしいな〜…） (8月11日 16時) (レス) @page36 id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めっぴー | 作成日時：2024年7月16日 18時
