それぞれの幸せ ページ35
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田島「蓮汰のこと、覚えてる？」
「えっ」
その名前を聞いた瞬間、全部が腑に落ちた。
悪夢に出てくる恨み言も
晴らしようのない罪悪感も
あの時彼にかけた言葉から造られた呪いだったんだ。
田島「A、どうかした？」
後藤「(ガチか、俺の勘当たってるやん…)」
「…ぉ、覚えてる、もちろん。」
田島「この前蓮汰と電話しててさ、
Aのこと話題に出したらまた話したいって言ってたんだよね。」
「い、いや…俺、合わせる顔なんて…」
後藤「A？さっき逃げへんて言うたよな？」
「待ってくれ！一旦気持ちの整理を…」
田島「じゃあ早速かけまーす」
「おい！話聞いてんのか！」
西島「もしもしたじくん？」
田島「蓮汰、今時間大丈夫？」
西島「全然大丈夫ですよー
あ！もしかしてAくんもいますか？」
田島「いるよー」
「れ、蓮汰…」
西島「わあ、懐かしい笑」
後藤「俺も居るで〜」
西島「威尊くん？お久しぶりです！」
久しぶりに聴いた蓮汰の日本語は相変わらずカタコトで
あどけないけど礼儀正しい、いつも通りの彼だった。
4人でちょっとした世間話をしていたら
新しいKPOPグループに入る目処がたったこと
大吾と同じ活動場所を選んだこと
蓮汰の現状について知ることができて、
段々自分の被害妄想だったことがわかっていって…
「はぁあ…今までの全部杞憂だったのか。」
西島「え？」
「…俺さ、あの時蓮汰に絶対受かるって言ったの
ずっと後悔っていうか、罪悪感感じてて…」
西島「まって、それで具合悪かったの？！」
「え？」
西島「たじくんから体調悪いって聞いてたらから…」
「うそっ、余計な心配かけさせるのやめてよー」
田島「まあまあ、文句は後でいくらでも受けつけるから」
西島「俺のことで、そんなに苦しんでたなんて…」
「…ただ、ずっと謝りたかったんだ。
自己満って言われたらそれまでだけど、
本当に無神経なこと言ってごめん…
許してなんて言わないから、謝らせてくれ。」
西島「…無神経なんて思ったことないよ。
プデュで落ちたことはもちろん悔しかったけど、
さっき言ったように俺はもう前向いてます。
だから、Aくんもどうか苦しまないで。」
「…あり、がとう……」
俺、INIで幸せになってもいいんだ。
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成瀬(プロフ) - INI男主の作品を求めてめっぴーさんの小説に出会いました！お話読むの楽しくて幸せです！！これからも楽しみにしてます〜 (10月6日 3時) (
レス) @page48 id: f6df9676e3 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - めっぴーさんの小説めちゃめちゃ好きです！私も最近INIの男主にハマってるので更新楽しみにしてます！（作品ページ開設してほしいな〜…） (8月11日 16時) (レス) @page36 id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めっぴー | 作成日時：2024年7月16日 18時
