知能 ページ8
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｢ふはは、稀血だ稀血。逃がさねぇぞ、俺の獲物｣
｢……｣
目を、開いていない。おかしい、俺はずっと目を閉じていた筈だ。なのに、何で。何で瞼の裏に"あの光景"が見えるんだ。
｢…ッ、｣
神って奴は何処までも俺を苦しめやがる。信じれるモンじゃない。
少女は窓を開けて下にいる鬼を見おろしていた。鬼は少女の"匂い"を感じ取ると、あからさまに嬉しそうにして屋根の上に飛び移った。
｢…ん｣
｢…｣
窓から顔を出せば直ぐ鬼に喰われる、そんな距離。少女は怖がる素振りもせずただ真顔で鬼を見ている。
｢お前、名前は？｣
｢…｣
圧倒的無言。ピクリとも動かず。
｢何で喋んねぇんだよ、変な奴だな｣
｢…｣
"変な奴"に反応したのか、首を横に振る。"自分は変な奴ではない"と、言っているように。鬼は一瞬でこの少女の生態を理解した。鬼はそこまで強くはなかったが、他の鬼よりずば抜けて"知性"を持ち合わせていた。
──────匂い、が違う
鬼は少女に近づいた瞬間、理解した。稀血の匂いは確実にした。実際少女は稀血だ。だが近づくにつれ、匂いが強まった。その匂いは、"危険"な匂いだった。頭の良いこの鬼だからこそ、少女の血を飲まなくても理解出来たのだろう。
｢お前、なんか他の人間と違う匂いがするんだよなぁ｣
鬼は窓の外の屋根の上に座り込んだ。
｢…｣
何の事か分からない様子の少女。
｢血の匂いが違う、美味そうな匂いじゃない。悪い匂いがする、"異臭"と言ったらいいのか何と言うか。この部屋にも入れねえ。…俺が弱いからか？いや、違うな。きっとお前が異質だからだ。見えない結界を張られてるみたいだ｣
ツラツラと長い言葉を発する鬼。その見た目は、黒い眼と、白い髪、白い肌をした若い男の容姿。
｢… 窓越しでしか、近づく事が出来ないな｣
ボソッと鬼が呟くと、ボーッと見つめる少女の方へ近づくのをやめた。
｢喰う気が失せたわ｣
ケッと顔を
｢喋んねぇし、反応ねぇし。面白くねぇ奴｣
そう言うと、ムスッと怒ったように少女は首を横に振る。首振りは出来るんだな、そう思って鬼は少女を煽るように言った。
｢お前、ずっと黙って何してんだぁ？喋れないのか？言葉を話さないのか？ハッ、知能がねぇなぁ｣
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うぇすとり?ぁー(プロフ) - 大ファンです！完結おめでとうございます！伏線回収も回想シーンも最高でした！自分はアザミちゃんが好きです。 (2021年10月3日 23時) (
レス) @page48 id: 9275faa17d (このIDを非表示/違反報告)
ライアミ - めっちゃ泣けたヨ！布団がめちゃくちゃ濡れてんだけど……………ヤバいネ。感動をありがとアル！泣くことや笑うことはストレス発散になるからネ！終わりヨ！ (2021年3月28日 1時) (レス) id: 2c479952a6 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます。光華さん、いつも自分の作品にコメントしてくださって、本当にありがとうございます！鬼滅作品を思う存分書いた後、すぐに銀魂復帰しますので、約束です！ (2021年1月25日 0時) (レス) id: 611a77bbbd (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 完結おめでとうございます！次も鬼滅ですか！銀魂も鬼滅も好きなので！！ 銀魂作品更新応援してます！何時までも待ってますんで､虚無感ゆっくり消化してください (2021年1月24日 18時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
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