第3章 無理じゃね？ ページ6
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「先生これはなんですか」
「勉強だよ、お前の得意分野だろ」
「いや私の担当科目ではないですね」
片方の穴にティッシュを突っ込み、真顔で俺が授業時間を削ってまで作り上げたお手製の『不死川をド派手に堕とす方法』という名の参考書を手に持っていた。我ながらとてつもなく傑作品、上出来だ。
「いいか偏差値２」
「恋愛って付けて下さい」
「まずお前の恋愛経験以前にコミュニケーション能力が欠け過ぎている。派手派手どころの話じゃねえよ、友達居んのか？」
「居ます」
「……マジかよ」
「流石にはっ倒したいです」
かなり絶句しながらも俺は彼女がちゃんと友達がいるという事に少しばかり安堵した。ガチのぼっちだと思っていたよ。
「これは今日からお前の恋愛における参考書だ。しっかり読み込んで勉強しろ」
「勉強……ですか」
手作り参考書を握りしめ、彼女の鼻の穴から血だらけのティッシュが零れ落ちた。いや汚ぇなオイ。
「先生、私頑張ります。死ぬ気で勉強します…！」
「医者の？」
「先生話聞いて下さい」
.
その日の放課後。俺のクラスの生徒と進路相談をした後に仕事に戻ろうと思って美術研究室に向かっている途中の時だった。
「あれ、不死川」
「うっす」
美術研究室の前の廊下で突っ立っている不死川を発見。生憎此処に志崎は居ないので今ここで不死川にちょっかいをかけても意味が無い。
「どしたの」
「これ、悲鳴嶼先生からの言伝でェ」
「あーね、そういや午後から出張って言ってたな。サンキュ」
「うっす」
不死川からメモを貰い、そのまま帰すのもなんだと思った俺はお菓子やるから中入れと言ってみた。すると不死川は表情こそ変えないが明らかに嬉しそうな顔で首を縦に振った。可愛いなコイツ。志崎が夢中になるにも分かる気がする。ちょっとだけだけど。
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いくま(プロフ) - 紅乱さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。表現力や語彙力はまだまだ乏しい段階ではございますがこんなにも褒めていただき光栄です本当にありがとうございました、、！！ (2022年4月8日 13時) (
レス) @page49 id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱(プロフ) - 月並みな感想になってしまいますが本当に本当に面白かったです！作者様の語彙力、表現力が凄まじいのもあり完全に時間を忘れて物語にのめり込んでしまいました。素晴らしいお話をありがとうございました！！ (2022年2月25日 16時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ぽてちさん» コメントありがとうございます！！そして面白いと言っていただき本当に嬉しいです😭最後のイラストまで見ていただいて、、、落書き程度のイラストですが本当にありがとうございます。ギャグ線全開の夢主でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました、、！ (2022年2月8日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 光華さん» 光華さん！お久しぶりです！！そしてコメントありがとうございます！いつも読んでくださって嬉しい限りです😭いつもありがとうございます、、！ (2022年2月8日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 雪見だいふくさん» コメントありがとうございます！そして最後までお読み下さり本当にありがとうございました！恋愛よりもギャグをとったこの作品でしたが、楽しんでもらえて光栄です！！！😭 (2022年2月8日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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