片想い少女。【俺スカ】 (ページ6)

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ﾊﾞﾝ、という大きな音に思わず体がびくりと揺れる。

東条「どんな名前でもいいっつたのお前だろうが!!」

何故か目の前の東条が怒っている。

原田「はぁーい、その通りです。
マリリン、のぶお、のぶりん、ミラ・ジョヴォヴィッチ、なんでもいいです」

東条「はぁ?言ってることめちゃくちゃだろ」

原田「けどそれは、敬意を払えたらという話なんだよ!
うちの店に来るお客さん、みんな好き勝手に呼んでたよ。ほんとの名前を知らない奴もいた。
けどな、そこには敬意があったんだよ。

本当の名前にも、そいつにもな。
だから、呼び方なんざなんでも良かったんだよ!!

で、私は今、お前に敬意を払えない。だからお前。

以上。」

東条「嘘つけ。いきなりで覚えてねぇだけだろ!」

明智「東条、やめろって」

東条「明智..」

明智「お前が悪いよ、東条。
おちょくりすぎ」

原田「なにあんた..可愛い顔してるわね」

明智「すみません。こいつ、中学の頃からこんな感じで..もう終わりにしません?HR。
もう次の授業始まるし..ほら、先生が待ってますよ」

前のドアを覗く須長先生が見えた。

原田「じゃ、お疲レインボ」

明智「その前にすみません、1個だけ。
なんでこの学校で教師やろうと思ったのか、教えてくれませんか?」

原田「金、以上。HR終わり」

「素直すぎて好感度上がるわ」

はぁ？と言いたげな東条が振り向いて私を見た。

パンチ強めの格好以外、嫌う要素なくない?

明智「先生、敬意もてたら呼びますね。
せーんせ」

のぶちゃんは何も言わず教室を出ていった。

須長「あ、木原。
長井先生が呼んでたぞ」

川崎「うわ、どんまいA」

「最悪..また作文書かせられるのかな」

堀江「ノート見せてあげるね」

「いや茜の借りるからいいよ」

今泉「任せなさい」

ひどー、と嘘泣きするももと慰める結衣と茜に手を振って教室を出た。