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川崎「Aー」





びく、と体が揺れるのを感じながら目を開ける。





「..え、もう終わった?」




制服姿の結衣に聞くと、1つため息をつかれた。




川崎「作文用紙真っ白じゃん。
ずっと寝てたの?」





携帯を見てみると、時刻は8時だった。





「めっちゃ爆睡だった..」




川崎「夜寝れないよ?」




「結衣起こしに来て〜」




川崎「はいはい、なら今の眠気がある内に早く帰ろ?」






「..結衣はさのぶちゃんのことどう?」




川崎「なに急に笑」




「いや、東条がめちゃめちゃ嫌ってるから他の人はどうなんだろ..みたいな?」





川崎「ん〜..まぁ、フツーではないよね」




「ふつう..」






川崎「だってオネェだし。しかも口悪いし」





「確かに口は悪いね..」




感激しちゃうもん、あんな返事。





川崎「Aは?」




「嫌いではないよ?
まぁ、服装の好みは違うけど。
長井と違って、髪の色のことかうるさくないし」




私の髪を見て、「あんた髪の毛サラサラじゃないの。そんな色してるのに」




なんて長井の前で言っていたのは笑った。




「..フツーと違うってそんなに悪いことなのかな」





うちの家は普通じゃないし、私の髪の色だって普通じゃない。






「..その普通って誰が決めたんだろ」





暗い道で溶けていくその言葉に、結衣は困ったように眉を下げた。





「ごめんごめん。
そんな泣きそうな顔しないでよ」





川崎「..私にでも正義にでもどっちにでもいいから..ちゃんと困ったら助けてって言うんだよ?」




「うん。心強い見方です」





そう言って笑うと、結衣も安心したように笑ってくれた。

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奈々 - 続きが楽しみです! (2019年6月26日 22時) (レス) id: 156c93a62a (このIDを非表示/違反報告)
美佳 - 4が抜けてますょ。 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 5153e98c85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - とってもおもしろいです!!次の話が楽しみです! (2019年5月21日 16時) (レス) id: 01167813ca (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 頑張ってください! (2019年5月20日 9時) (レス) id: 3cdd23f11d (このIDを非表示/違反報告)
ikumina4(プロフ) - まちゃさん» コメントありがとうございます! もどかしい距離感を表せれるように頑張ります!笑 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 9fb0864149 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年5月7日 0時

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