虹色の想い。2 (ページ7)

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ミツの家に
向かうまで

車の中で考えてるのは……
千賀の言葉。

“ニカの恋人になりたいんだッ…”

ビックリした顔をした俺に

「……なんて。ニカには宏光がいるもんね。

変なこと言ってごめん。……じゃあね。」

俺の言葉を待たず千賀は控え室を出た。

……気付かなかった…千賀の想いに……。

それどころか
ミツとの惚気話や相談ばかりしてた。

マジ最悪じゃん……俺……。

これからどんな顔して千賀と絡めばいいんだよ…

そんなことを思いながら

ミツの家に足を進めた。

「お疲れ～い♪」

玄関を開けてミツの姿を見たら
思わず抱きしめてしまった。

「……どうしたの？」

……ミツは気付いていたのかな？

千賀の想いに……。

大丈夫。とだけ呟き、リビングに足を進めた。

ふと見るとリビングの隅の洋服かけに
かかっているジャケットが目に止まった。

あれは………！！

俺のジャケットを見る視線に気付いたミツが。

「あ、あのジャケット？

………藤ヶ谷の。ちょっと借りたんだ。」

その言葉に俺の中で何かが弾けた。

ミツの腕をとると

少し乱暴に寝室のドアを開けて

ミツを押し倒した。

ミツの大きな目がさらに大きくなる。

『……もう限界。ミツ………ミツが欲しい。』

千賀からの突然の告白と

急速に縮まりつつある、ガヤとミツの距離。

俺はミツの返事を待たず

強引に唇を押しつけたー………………。