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喫煙所で



タバコに火をつける。




フー。と吐き出した煙を見ながら




ニカの言葉を思い出す…。







“ミツは俺のだからね。”



……分かってるよ。






“お前から奪ったりしないよ。安心しろ。”




その一言が言えなかったのは……





隙があれば…奪おうと考えてる自分がいるから。







“コンコン”




喫煙所の扉をノックしたのは……玉だった。






「あ〜。またガヤ、タバコ吸ってる〜♪

禁煙するんじゃなかったの〜?」



玉からの言葉に“別にいいだろ。”と呟く。







「……どうしたの?不機嫌だね?」



玉は隣に座ってきて首を傾げる。









「いや……実はさっきニカにさ……」



玉にニカから言われた言葉を話した。

不思議と玉には
北山のことも気軽に相談できた。









「……そうなんだ〜。ニカも自信ないのかもね。



俺はさ、ガヤとミツ。

ニカとがっちゃんが
付き合っちゃえばいいのに。

って思ってるんだ〜。


だって俺、ガヤとがっちゃんの味方だもん。」



玉は足をプラプラさせながら

笑顔でそう言った。




俺と千賀の味方だと言い張るあたりなんか
玉らしい。



玉と話したことで


少し気持ちが軽くなった。








『ありがとう。』と笑うと








「じゃあ次のご飯はガヤの奢りね〜♪」









と言い残し、玉は喫煙所から出ていった。

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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2017年9月22日 9時

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