i・ko・i [12/25更新] (ページ27)

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潤『でもアレだろ？"男の二宮、女の藤野"なんだろ？』

櫻井くんめ、一週間で耳に入れるか？

なぁにそれ？と聞いた瞳子ちゃんに、Aの同期の間では常識の、甘え上手のツートップのことらしいぞと説明する潤くん。

瞳子『ああ、そういうことね(笑)。
二宮くんはわかるな。新入社員の時に私が指導係だったから。
そこにAちゃんも含まれてるのね？

そっかぁ、じゃあAちゃんのことが好きな子も居るかもね』

潤『そりゃ居るだろ。オレのAは可愛いから』

「潤くん、それ、彼女の前で言っていいセリフじゃないよ(苦笑)」

瞳子『大丈夫、もう口癖だから(笑)。
でも、潤が後ろに居ると思うと手を出しにくいわよねぇ(笑)』

コイツ、従兄弟ってのを言いたくないらしいけどなと口を尖らせる。

「だって、私のスマホには高く売れそうな潤くんのプラベ番号入ってるからね。教えてって言われるに決まってるよ。潤くん彼女いるのにさぁ。
しかも、潤くんは私を利用して近付こうとする女に興味なんて持つワケないのに」

潤『ハイハイ、わかったから。
でさ、Aに報告。オレら、夏に結婚することにした。式はまだ決めてないけど』

「いよいよだね、おめでとう！私も嬉しい。

戻って来たらちゃんとしたいって言ってたもんね？待ってて貰えたもんね？よかった！
瞳子ちゃんも待っててくれてありがと・・・」

嬉しくて涙が出てくる。

好きな人が海外に一年間行くことになったら、やっぱり不安だと思うのよ。会えないし。
戻って来て、関係が壊れてなければそのつもりで居て欲しいって宣言した潤くんはきっと格好良かったんだろうな。
待てた瞳子ちゃんもすごいよ。

瞳子『ありがとう。
式はね、するとしても運良く人気の式場は空いてないでしょうけどねぇ(笑)』

潤『ははっ、確かに。
何が"運も味方して、人気の式場が空いてた"だよ。途中で花嫁が代わって、担当者は気まずくて堪んなかっただろうに(笑)』

あはははは(笑)。

そろそろ帰るねと言うと、潤くんは送るって言ったけど、せっかく瞳子ちゃんと居るんだから、今からは瞳子ちゃんを優先してと断った。

そしたらタクシーで帰れってお金を手渡す潤くん。
そこまで遅い時間じゃないから電車で帰ると断って、潤くんの部屋を後にした。

潤くんは過保護(笑)。

まだ２２時前だよ？