i・ko・i [12/25更新] (ページ25)

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潤『つーか、甘えるのが当たり前の女は甘やかして貰えなくなったら性格変わるだろ。

それに、甘やかして貰って当たり前だと思い込んでる女も面倒くせえ。

オレの場合は瞳子と志穂とAを除くけど。

おまえらの場合、女なのは勿論当たり前なんだけど、それって"その他大勢"って意味だから、"女"のカテゴリーには含まれないんだよな。

瞳子は瞳子、志穂は志穂、AはAって分類。

オレの中ですげぇ大事な人たち。

だから、おまえらはオレが甘やかしたいだけだから、当たり前に甘えてりゃいいし、特にAは言わなくても甘えるから言う必要すら無い』

ん、と当たり前に、サラダのプチトマトを私のサラダに入れてくれる。

ふふ、ありがと。

潤『ソレ。そのニコッと笑った顔に弱ぇの、オレ。

トマトあげたら絶対機嫌直ったもんな、小さな頃から』

うん。泣いた私に、頑張った私に、いつだって潤くんはトマトをくれて、何なら高校時代に勉強を教えてくれた時には、美味しいフルーツトマトを買ってやるからテスト頑張れってトマトに釣られて勉強を頑張った(笑)。

でも、瞳子ちゃんはそんな潤くんの発言をよくぞ誤解せずにいてくれるよねと言うと、

瞳子『勿論最初はムッとしたのよ？

でも、私に見せる顔とも違って、何だろ・・・Aちゃんに向ける目は、可愛い動物や赤ちゃんを見た時とほぼ一緒じゃない？って気付いた時に、ああ、潤にとっては本当に可愛いだけの子なんだなぁって。

ラブじゃなくて、キュートって言うのかな？(笑)』

瞳子ちゃんは笑って、私にトマトをくれる。

やったぁ(笑)。

瞳子『ほら、私もその顔が可愛いくて(笑)。

動物の餌やりで、懐くのが可愛くてどんどん餌付けしたくなる気持ちと一緒よね(笑)』

潤くんが瞳子ちゃんと顔を見合わせてウンウンと言ってる。

どうせなら可愛い動物にして？(笑)

瞳子『ていうか、そのマミちゃんと優人くんはどうせ別れるよね』

潤『だろうな』

「えー、私を犠牲にしたのにさっさと別れちゃう？」

瞳子『相手を知らないまま結婚してるでしょ？

それこそ、最初は甘えてくるのが可愛いって思ってても、優人くんもそのうち自分でやれよって思う時が来ると思う。

そうなると、最低限自立してなきゃと思って側にいたAちゃんとの六年は大きいよね。

優人くん、結構Aちゃんに何でもして貰ってたじゃない？』

え？