i・ko・i [12/25更新] (ページ24)

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櫻井『それはもちろん構いません。

ただ、失礼を承知で言わせて貰うと、オレにとっても藤野は大切な同期で、今、ペアを組んでる相方です。

松本さんに話せなかったのも理由があってのことでしょうから、それだけは責めないでやって下さい』

フッと笑った潤くんは、

潤『そんなのわかってるよ。このオレが可愛いAを責めて傷付けると思うか？

将来を誓うはずだった優人から絶望的な裏切りに遭ったであろうAの苦しみを思うと、責める気になんてならねーよ。

しっかし、おまえも言うようになったなー(笑)』

すみませんと肩を竦めた櫻井くんに、でもおまえには礼を言っとく。詳しいことはわかんねーけど、こいつが潰れそうな時に支えてやってくれてありがとなと言って肩をポンポンと叩いた。

オレらはタクシー乗るわと潤くんが言い、櫻井くんは電車でと言って別れる。

タクシーに乗り、２１時頃に瞳子が来るけど遅らせた方がいい？と尋ねた潤くん。
どうせ潤くんが優人とのことを話してて、瞳子ちゃんも気になってるだろうから直接言いたいし、すぐでいいよと返した。

瞳子ちゃんは急だったけど、デパ地下に寄って三人分のお惣菜を買って来てくれた。

瞳子『で？今日は櫻井くんとAちゃんとご飯じゃなかったの？』

という瞳子ちゃんの言葉を皮切りに、潤くんはＭ社で聞かされたことを話し始める。

それを受けて、私は櫻井くんに話した理由も含めて経緯を説明した。

瞳子ちゃんは泣いて、潤くんは泣きそうな顔してたのに途中から怒りで目が据わってる。

私、潤くんが優人殴ったらどうしようって思ったもん。
櫻井くんも、私が痩せたのが優人のせいだって知って、"同期みんなで殴りに行くから勤務先言え"とか言うし(苦笑)。
優しいでしょ？元カレの身を案じてあげたのよ？(笑)

吹っ切れたように話す私に、無理してない？と瞳子ちゃん。

無理はしてないけど、もう恋愛はいいかな。信じるって何なんだろうね？どうしたら壊れないんだろうね？

瞳子ちゃんしか見えてなくて、瞳子ちゃんが可愛くて好きで仕方なくて、それを言葉と態度で伝えて大切にしてる潤くんがすごいと思うし、そんな潤くんに愛されて信じられる瞳子ちゃんが羨ましいと言う。

潤『あれはかなりの例外だろ。結果論だけど。

オレだってショックだわ。信じて託したヤツが逆ギレして、おまえを罵ったとか有り得ねー』