ヒーロー科#16 ページ19
緑谷side
動けない
奴の個性は解けたのに
ありえない
あのスピードについていくどころか傷の一つも受けていない
途中まで互角に見えた戦いだったが、今主導権を握っているのは透見さんだ
『相変わらずって？心外だよ…私は強くなった！』
彼女の運動神経は知っていたけどこれほどの剣の使い手とは…
刀一本で戦う彼女は侍のようだ
ヒ「強く…？その程度でか？」
『ｯ！！』
緑「透見さん！！」
奴は懐に忍ばせていたナイフを一気に彼女めがけて投げた
轟「下がれA！！」
『ｯ悪い、助かった』
轟「大丈夫か？足捻ってたろ…？」
『平気』
緑「何か動けるようになった。僕も援護する！」
『頼む。
あの人の個性は“凝血”
血の摂取によって相手の動きを封じる
血液型によって封じられる時間には差異が生じる
それだけのこと』
轟「成程な。分かっちまえば大した個性じゃねぇな」
『だが絶対気は抜くな。あの人の強みはそれ以上に身体能力
あの人のが本気がこんな訳ない』
緑「え…これが本気じゃないって言うの？」
『………』
その時見た透見さんの目は今まで見てきた誰よりも鋭かった
透見side
ｻﾞｼｭ
『ｯ緑谷！』
緑「ぐ…ごめん、透見さん…」
『ｯ…！』
ホントに比じゃないよ、昔のあんたとは…
とても同じ人間の動きとは思えない
個性で攻撃を読むことに意味を感じなくなってくる
轟「A！！」
轟が援護してくれてるのにも関わらず、それでもなお歴然とある力の差
まだか
まだ私は強くならなければいけないのか
ヒ「お前はまだ親を追ってんのか？」
『…煩い』
ヒ「諦めた方がいい。お前の母親はもういねぇ」
『黙れ…！』
ヒ「母親以前に…
アレはもう人間じゃねぇ」
『黙れっつってんだろうが！！！』
轟「駄目だ、A！」
ｶｷｨﾝ
握っていた刀が手中から消えた
体が宙に浮いてようやく周りが見えた
…だから感情なんて…
私とヒーロー殺しを裂くように氷壁ができあがった
…直後だった
ﾋﾟｷｯ
透明な破片が散らばった
同時に見えたのは真っ赤な飛沫
腹が尋常じゃなく痛むから刺されたんだって理解した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
[いくと](プロフ) - 二階堂嗹哉さん» コメありがとうございます！！全巻+小説！？大人ですねぇ！私も小説ほしい…（金欠の人）爆豪君！私もめっちゃ絡ませたい！！です！頑張ります！ (2018年3月6日 18時) (
レス) id: aa1c3c8a58 (このIDを非表示/違反報告)
二階堂嗹哉(プロフ) - どかんと、大人買いしたな……吾も（お年玉でヒロアカ全巻+小説買った人）これからも頑張ってくださいな。………透見ちゃんには爆豪くんと絡んでほしい…… (2018年2月22日 13時) (レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
[いくと] - mira太郎さん» ありがとうございます！見直して下さってるんですか！？そんな何回も星押して下さってるんですか！？どうしよう、めっちゃくちゃ嬉しいです！！めっちゃ頑張りますね！！ (2018年1月20日 16時) (レス) id: 31ad1d6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
mira太郎 - くそッ…！見直すとやっぱり星を押してしまう！でももう常に押してあるから無効になっちまうよ！畜生！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月20日 0時) (レス) id: 698cf842a0 (このIDを非表示/違反報告)
[いくと] - 神雷さん» コメントありがとうございます！ついに普通科推しの方が…！嬉しいです！！もう少ししたら出てくるかも((お待ち頂けたら幸いです(笑)頑張ります！ (2018年1月19日 21時) (レス) id: 31ad1d6ed4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：[いくと] | 作成日時：2017年12月27日 12時
