230.side降谷 ページ32
side降谷
連れてこられた倉庫で俺とキールは拘束され、座ったジンに視線を向けられる。
「我々にNOCの疑いがかかっているようですね。」
「キュラソーが伝えてきたNOCリストに、お前達の名前があったそうだ。」
口を開いた俺に、ジンはそう告げてきた。
「キュラソー?...ラムの腹心か。」
「ええ、情報収集のスペシャリストよ。」
キールと情報を擦り合わせていれば、ベルモットが口を挟む。
「知っているようね。」
「外見の特徴は左右で目の色が違うオッドアイ」
「組織じゃ有名な話よ。」
「昔のよしみだ。素直に吐けば、苦しまずに行かせてやるよ。」
キュラソーについて知っていることを話せば、ウォッカがニヤリ、と笑いながら声をかけてくる。それを見て、俺は先ほどから浮かんでいる、ひとつの仮説を口に出した。
「僕達を暗殺せず拉致してきたのは、そのキュラソーとやらの情報が完璧ではなかったから。...違いますか?」
「ふっ...流石だな。」
ジンその言葉に、俺の仮説は正しいということを理解する。そして、不完全だったNOCリストに、心底感謝した。
「NOCリストを盗んだまでは良かったけど、警察に見つかり、逃げる途中で事故を起こした。」
「挙句、記憶喪失と来た」
透流から送られてきた女性の情報と一致する言葉に、透流達が一緒に過ごした女性がやはりキュラソーであったことを確信する。
「じゃあ、キュラソーを奪還してNOCリストを手に入れるべきじゃないの?ジン、我々が本当にNOCか、それを確認してからでも遅くはないはずよ!!」
「確かにな。...だが。」
キールの言葉にふらりと立ち上がったジンは、そのまま懐からベレッタを取り出し、銃口をこちらに向けた。
「疑わしきは罰する。それが俺のやり方だ。」
咥えていたタバコを落とし、銃口を向けたままこちらに歩み寄ってくる。
「さぁ、裏切り者の裁きの時間だ。」
...パァァン...!!!
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ここからNOC尋問のあたりはほぼ原作通りに進むのでセリフばっかりです。ご了承ください!!
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね!!続編もよろしくお願いします!!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます!!篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です!!本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です!!番外編は書き次第のせます!!リクありがとうございます!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...!勿論いつになっても構いませんので...!続編も応援しています!! (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年8月15日 21時