彼が消えて早5年。今私は...6【降谷零・安室透】

209.sideコナン ページ11

【観覧車乗るぞって連れてこられた。早く来て(´^ω^｀)】






「...透流くん、漢字使えるのね。まだ5歳よね...？」








「最近本読む為に勉強してるらしい。ほら、Aさんは学びたいことは学びなって感じみたいだからガンガン吸収してる見てーだぞ。メールに関してはまだ変換の欄があるから漢字使えてるだけらしいがな。」









「...なんというか、血を感じるわね。安室さんの。それからその顔文字は...」







「ハマってるらしいぞ。最近はどのメールにも色んな顔文字が使われてる。」








「はぁ...」







じとっとした目を向けられ俺も苦笑いを返す。








そんな顔すんなって…









「そんなことより...何やってんだ博士は。」









鳩と戯れている博士に白い目を向ければ、鳩が一斉に飛び立ち、博士からあぁ...！！わしの鳩ぽっぽが...という言葉が漏れた。









博士、ちゃんと子供たち見とけよ...








博士に呆れた視線を向けながら、取り敢えず探偵団と連絡を取らなければ、と観覧車へ向かいながら光彦に電話をかけた所、光彦が電話をとることはなかった。あれは絶対スルーしてるだけだな。









あいつ、と思いながら仕方なく最終兵器である透流に電話をかける。するとすぐに電話に出たが、その声は透流のものではなかった。








「もしもし...？」






「あれ、郁流か？今何処にいる？？」







「あ、えっとかんらんしゃのって...！！」






郁流の後ろで突然呻き声が聞こえ、郁流の言葉が詰まった。






「コナン、おねえさんが...！！」








呻き声は女性のものだったらしい。





「...キール...バーボン......」









女性が何か言っているようで、郁流が女性の口元に携帯を持っていき、声が聞こえるようにしてくれる。









「スタウト、アクアビット、リースリング」








...！！！！酒の名前...！！！！？！








女性はそれだけ言って気絶してしまったらしい。







すぐに行く！！！と郁流に告げて、従業員の人に話をつけてあいつらが降りてくるのを待った。

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