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192:ギャルと暗殺計画 ページ42

Aは枝の上でしゃがむ。
高圧的な表情と態度、声も相まってまるでチンピラだ。

ならば、人選ミスだ。

東堂がAに言いかけた時、背後でガサと音が鳴った。
東堂は振り向き呟く。

「お前.....マジか」

不安定ながら、ゆっくりと立ち上がるその姿。

Aは口の端を吊り上げる。

「そうだよ。お前はもう、殴られるだけの虎杖悠仁じゃない」

悠仁は目の前の東堂を睨みつけた。

「人の頭バカスカ殴りやがって、これ以上馬鹿になったらどうすんだよッ...!!」

その時、東堂が心底楽しそうな顔をしたのをAは見逃さなかった。
すっとAは立ち上がる。

うん、もうここは大丈夫そうかな

Aは小さく呟く。


「よしよし、葵はバカだけど面倒見いいし…悠仁を任せても大丈夫っしょ」


誰に聞かれるでもなく言葉を残すと、Aは枝を飛び移り次の生徒を目指すのであった。



「楽巌寺のジジイが何企んでるか知らねーけど、テメェの好きにはさせねぇ」



手を出すつもりは無い、だが何かあれば別だ。



「呪術界は私が潰す」





____。


「京都校の奴ら、もしかして虎杖殺すつもりか?」

追ってこない京都校の面々。
パンダの言葉に、野薔薇が「なにそれ!?」と素っ頓狂な声で返した。

「呪力がやけに固まっている。.....Aの奴、さては何かに勘づいてたか」

実況するなんて言い出したのは、どうやらAの気まぐれでは無かったらしい。

「京都校ってそんな奴らの集まりなのかよ」

「Aが呪われた時、上は問答無用で処刑しようとしたんだぞ?一級の称号を当時持ってたのにな」

要はそういう事だ、パンダは野薔薇に返した。
胸糞悪い話だ、野薔薇は顔を顰める。

「こんぶ」

「多分な。真希達も気づいてるはずだ。けど.....言ったとこで、京都校から言質取れない限り一応教員立場のAは手出せねーだろ」

「ツナマヨ」

「ん。棘はAと合流してくれ。真希は真衣と当たるだろうから、Aと中々合流出来ない可能性が高い」

しゃけ、棘は頷きパンダと手を振り交わすと、Aを探しに向かった。

「Aさん電話出ねぇ...伏黒も出ねぇし」

「A、案外携帯見てねーぞ。最悪の事態になる前に、さくっと勝っちまおう」

「呪力で追えないの?Aさん、絶対特徴的な呪力してるでしょ」

「それが無理なんだなぁ。呪いの影響で、分かりづれぇんだよ」

不便なもんだ、野薔薇は渋々相槌を返した。

193:ギャルと大人の階段→←191:ギャルと実況



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鼻毛太郎(プロフ) - 華花。さん» コメント有難うございます!これでいいのか...?と悩む時期が続いていた中、温かいコメントを頂けて本当に泣くほど感謝してます;;現在5章目を製作中なので、しばしお待ちを…!今後もギャルと呪術を宜しくお願い致します! (2021年4月21日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - いつも緊張して送れませんでしたが初コメント失礼します!もう作者様は言葉選びから構成まで最高すぎます…素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます! (2021年4月20日 23時) (レス) id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年3月1日 0時

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