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175:ギャルと命の輝き ページ25

夏油は彼ら二人を目に映し、自身の見解を語った。

「可借夜Aは都合上、呪力を使用しすぎる事は出来ない。時間が経てば元に戻るようだが、短いスパンで呪力を使いすぎると呪いにも影響が出てくるはず」

夏油の言葉に、「負のエネルギーが高ければ高いほど、呪霊は喜ぶからね」と真人が付け足す。

夏油は浅く顎を引き、そしてまた続けた。

「そうすると、自身で呪いの進行具合を早める事にも繋がる。勿論、体がついていけるわけが無いのだから脳が焼ききれるはずだ。だが、どうかな.......最近の彼女は、その制限を超え始めている」

超えているのに、倒れない。

「それは...、」

漏湖が呟いた。
皆まで言うな、三人の考えは一致している。
夏油は顎に手を添え小さく呟いた。

「流石に無いと思うが、彼女が全盛期の力を取り戻すと非常に厄介だ」

ここの所、強さを増している。
彼女が無茶をすればするほど、体は蝕まれていく。それはこっちとしては好都合だが、どうにもピースが当てはまらない。

ふむ、夏油は小さく呟くと、二人に向き直った。

「高専にて宿儺の指を回収する際、花御にもう一人呪霊を同行させよう。可借夜Aの現在の強さを測っておきたい」

「もう一人!?」

漏湖に続き、真人が声を上げる。

「今から?可借夜Aとぶつける前提って事だから...そんな都合のいい呪霊居るかな」

真人は眉を寄せた。
どう考えても、一級以上の力は必須だ。

しかし、夏油は特に困った様子はない。

「問題ないよ。手持ちに良いのがいてね」

夏油はくすと笑う。
その笑みには、底知れぬ凶悪な色が垣間見えた。


「いいタイミングかもしれない。彼女に教育してもらえる呪霊.....これは戦力になる」





楽しみだよ。
君が命を削る瞬間が、心底ね。


____。

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鼻毛太郎(プロフ) - 華花。さん» コメント有難うございます!これでいいのか...?と悩む時期が続いていた中、温かいコメントを頂けて本当に泣くほど感謝してます;;現在5章目を製作中なので、しばしお待ちを…!今後もギャルと呪術を宜しくお願い致します! (2021年4月21日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - いつも緊張して送れませんでしたが初コメント失礼します!もう作者様は言葉選びから構成まで最高すぎます…素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます! (2021年4月20日 23時) (レス) id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年3月1日 0時

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