084：ギャルと課外授業 ページ34
作り出された空間では、マグマが激しく波打つ。
悠仁は思わず食らった飛び火に、「あっちィ！！」と腕を引っ込めた。
「これが、領域展開。今日話してたやつだよ」
「よく分かんねぇけど凄いっていう、アレ？」
「そうアレ」
悠仁の問いに五条は頷く。
「はい、ここで授業です！A先生、領域展開とはなんですか〜？」
わざとらしく振る五条に、Aは「いや君も教師でしょうが」と軽く突っ込む。
しかし、満更でもない様子でAは得意げに「では、説明してあげましょう！」と胸を張った。
「領域展開とは、それ即ち呪術の奥義みたいなもんでーす！！」
「うわぁ、先輩それざっくりしすぎ。」
「…じゃあもうアンタ話せば。」
「いえいえ、どうぞ！先輩の授業聞きたいです僕！！」
内心、拗ねちゃって可愛い〜と思ったが、「そっか、私の授業が聞きたいか！」と上機嫌になっているので言わないでおこう。
「呪術が行くとこまで行ったら出来るのが普通ね。術式全く完成してないのに出来た私は例外。お手本にしなくていいよ。これのデメリットは、呪力をアホみたいに使うこと」
「じゃあ、Aのが見たくても簡単には見れねーってこと？」
悠仁の言葉に、五条が「正解！」と教師らしく補足した。
「先輩は呪力を一気に沢山使うのが一番危険だからね」
「まぁ、する時となったら、私が呪いに飲み込まれてもいいやー！って死を覚悟した時かなぁ」
「…先輩、縁起でもないこと言わないの」
布越しに五条のじとりとした視線が注がれる。
当のAは明後日の方向を眺めた。
「えーっと、あ！メリットは二つあります。一つは、ステータス上昇。まぁ〜、マリオで言うスーパースター状態みたいなもんね」
話す三人に、岩の塊が飛んでくる。
五条はそれを片手で破壊した。
Aは気にしず話し続け、対面する漏湖だけが呆気に取られている。
「先輩の授業の邪魔すんなよ」
五条が漏湖へ吐き捨て、すかさずAは「悟」と子供を叱るように諭した。
「今の悟みたいに、ああやって攻撃が絶対必中するのがもう一つ」
「絶対？」
「ぜぇ〜ったい！」
Aが返すと、でも対処法もあると五条が付け足す。
「例えば、」
「貴様のその無限とやら、より濃い領域で中和してしまえば儂の術も届くのだろう？」
漏湖が口を挟む。
五条はさらりと「うん」と返した。
「無限？」
「…見た方が早い」
丸投げした…、内心思った悠仁。
そして、五条が目隠しに初めて指をかけた。
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鼻毛太郎(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！遊びに来て頂き誠に嬉しいです😭🤍作品の楽しみ方も、書いている側としてはとても嬉しく、本当余すことなく楽しんで頂けてとってもらぶ…… 本編、まだまだ続きますが、是非楽しんでいってください！！ (2月1日 12時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
Regina(プロフ) - 高専編から読ませていただいて本編に来ました！内容はもちろんのこと、毎度イメソンが天才すぎてイメソン聞きながら読み返したりしてます！エンディング波のゆくさきで考えていらしたのも物語の深さにマッチする曲だと思うのですごく感動しました！！応援してます！ (2月1日 11時) (レス) @page50 id: c70aaf3a6d (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 伝説のパンダさん» コメントありがとうございます！！いえいえ、全然大丈夫ですよ！！4本もシリーズがあるので、流石に間違えることもありますよね...私でさえ「これ3だっけ、4だっけ」ってなるので…0の方も読んでいただきとっても嬉しいです！！まだまだ続くので、今後もお楽しみに！ (2021年3月8日 9時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
伝説のパンダ - 申し訳ありません。４のほうにコメントしたつもりが、なんらかの手違いでこちらにコメントを飛ばしてしまったようです。本当に失礼なことを…次はもう少し興奮が引いたときにコメントします…すみません…。 (2021年3月8日 8時) (レス) id: ec9a309dee (このIDを非表示/違反報告)
伝説のパンダ - もんのすごく面白いです！！！夢小説はめったに読まないので、まぁ暇つぶしに…と思って読み始めたのがこちらの作品で、不覚にも大沼にハマってしまいました…本当に好きです！０のほうのお話、パパ黒大好きなのでそちらも凄く好きです！今後も応援してます！ (2021年3月8日 8時) (レス) id: ec9a309dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年12月19日 3時
