302：チョロいチョロい ページ4
「君、情報収集をどこでしようとか決めてる？」
唐突なヒソカの問いに、Aは訳が分からないといった様子で「と、特に…」と一言返すと、ヒソカは「じゃあ尚更良かった♢」と述べる。
「数時間前、キルアとゴンはとある場所へ向かう飛行チケットを手配した♧」
「…とある場所？」
訝しげに尋ねるAに、ヒソカはにんまりと得意気な笑みを見せた。
「天空闘技場♤」
そして、とヒソカは見せた携帯画面を指さす。
「これは、ボクらの飛行チケット♧行き先は、勿論天空闘技場♡」
プレゼント♡と最後に付け足され、ヒソカはAに携帯を渡す。
Aは受け取り、まじまじと携帯画面を眺めた。
確かに天空闘技場への行く飛行チケットだ。
「ここから乗り継ぎの空港までは私用船で行こうか♤彼らが4日程度はかかる所を、ボクらは１日で行ける。どう？」
Aは、ゆっくりと画面から顔を上げてヒソカと顔を合わせた。
「す、好き〜〜〜〜！！」
なんて良い奴なのヒソカ君、Aはキラキラと目を輝かせる。
チョロいチョロい。ヒソカが内心思ったのは言うまでもない。
＿＿＿＿。
数時間前。
「はぁ！？姉貴とヒソカがァ！？」
携帯をポケットにしまいながら、キルアは素っ頓狂な声を上げた。
「って、レオリオもクラピカも言うから…。あ、でもヒソカはそう言ってるけど、Aは違うって言ってたし…違う、かも？」
飛行船から降り、滑走路から空港内へと入る道を歩きながらゴンは言う。
少し先を歩くキルアは、ゴンの言葉にぐるんと振り向き「アイツやっぱ男の趣味最悪だ！」と叫んだ。
「恋人だろうが、恋人じゃなかろうが、前提としてアイツと友達なの姉貴狂ってんだろ！」
好きでそうなったんじゃないとこの場にいたらAは抗議していたはずだが、今現在キルアには届くわけが無い。
「キルア荒れてるね」
「そりゃ荒れるだろ！？おまっ、下手したら俺の義理の兄がヒソカになるんだぞ！？まだそうと決まった訳じゃなくとも、恋人なんて俺はぜっっっってぇ認めねぇ！！！」
「まぁ…それは確かに嫌かもしれないけど。キルア、もしかしてAに出来た彼氏皆にそう言ってたりしないよね？」
「俺がシスコンだって言いたいのか？俺だって、姉貴に男が出来ようが実際興味ねぇよ。でも、相手がヒソカは話別だろ！！」
一際大きくなるキルアの声に、ゴンは肩を竦めて耳を塞ぐ。
飛行船の音よりもキルアの声の方が大きいかもしれない。
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鼻毛太郎(プロフ) - アネモネさん» ありがとうございます！とっても嬉しい限りです…；；夢主好きになってくれるなんて、めちゃくちゃ嬉しい…律儀というか天邪鬼というか健気というか純粋というか、そんな夢主ですが今後も宜しくお願い致します…！！ (2021年7月25日 10時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 面白すぎて、一気にここまで読んでしまいました………。今まで読んできた夢主ちゃんの中でトップレベルで好きです…！！ヒソカとの絡みで素直になれないところとか本当に可愛すぎます……！！作者様のペースで、これからも更新頑張ってください！ (2021年7月24日 18時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ☆さん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいお言葉頂けてモチベ上がります；；ヒソカもお姉さんもこれからまた関係が動いていったり、第三者が介入してきたり今後色んな事が起こりますが、是非今後も楽しんでくださるとありがたいです！お楽しみに！！ (2021年7月9日 22時) (レス) id: 16ef441d86 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - 続編おめでとうございます。物語の構成があまりにも面白くて、大好きな作品です。ヒソカの性格も私の思い描いている通りで、また、彼と絡む夢主ちゃんの強さや弱さがとても大好きです。これからも無理なさらずに頑張ってください！ (2021年7月9日 20時) (レス) id: 56780b611d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年7月9日 1時
