239：もしもの展開 ページ41
「Aはプレート集めたの？」
一呼吸置いて尋ねたヒソカに、「ううん、まだ」とAは首を振る。
すると、突然ヒソカはAの顎を人差し指で持ち上げた。
驚くAへ、顔をぐっと近づけ妖しく凶悪に瞳を細めた。
「実はボクが取った番号さ…Aのなんだ♤」
ヒソカの猛禽類にも似た金の瞳が、Aの海を閉じ込めたような瞳と絡み合ったかと思えば、Aは短く鼻で笑ってみせた。
「はい嘘」
「種明かし早すぎないか？」
Aに人差し指を払われながら、ヒソカは残念そうに眉を下げる。
ちょっとは騙せると思ったんだけどな。
そんなヒソカ相手に、Aは艶かしく組んだ膝に頬杖をつきながら返す。
「それが本当なら、初日に間髪入れず私の事襲いにくるでしょ」
貴方の性格ならね。
Aは付け足す。
確かに。ヒソカは唇の裏で呟く。
初日、森に入ってきた瞬間嬉々として彼女に戦闘を申し込むだろう。
Aは立ち上がりながら「お主もまだよのう」とわざとらしく言ってみせた。
「あれ、君行くの？」
「いつまでも油売ってないわよ。そろそろ、私も動こうかなって」
Aは手持ちの針一本をくるくると回す。
やはり機嫌の良いAの姿を見ながら、ヒソカは「ねぇ、」と口を開いた。
「もしそういう展開があったら、君はボク相手にどうしてた？」
ただの興味で尋ねる。
Aは特に表情を崩さず、至極当たり前の事を言うように彼女らしく返した。
「そりゃ決まってるわよ。話し合いなんてヒソカ君好きじゃなさそうだし、その時はその時ってことで貴方をボコボコにしてプレート貰うわ。死んだらマズいから、殺さない程度に」
「くく、それって甚振るってことかい？」
「ギリギリで生かしてあげるってこと。で、プレート手に入れたら手当てしてあげる」
非人道的で、常人には理解の及ばない返し。
それを平然と語る彼女こそ、一流暗殺者のAという人間なのだ。
ゴンの目に映るAは確かに善人だ。
しかし、それでもやはり彼女はヒソカと同じ穴の狢。
燃えた家にガソリンは注がずとも、助けはしない。そういう人間。
やっぱり、君は最高だな
ヒソカは目の前に佇むAをぼーっと眺め、次第にゾクゾクとした表情を浮かべ始める。
「おっ勃てないでよ！！？」
「ん゛…大丈夫、まだ我慢してるから…♢」
という割には、そうでもなさそうである。
触らぬ神になんとやら。Aはすぐに察し、その場からそそくさと去ることにした。
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
