203：謎の ページ5
「姉貴もって…」
レオリオが呆れと驚き、その両方が混じった声音を漏らす。
「キルアはお姉さんが居るのか？」
「お姉さんっつーか、ウチ元々兄弟多くてさ」
「キルア、お姉さんの事大好きなんだよ！ね！」
「バッッ、そ、そんなんじゃねーよ別に！」
ゴンの言葉に勿論悪意なんてものは無かったが、逆にそれが恥ずかしさを掻き立てキルアは思わず赤くなった。
言葉だけで聞かされたキルアの姉。
「キルアよりも恐ろしい姉っつーことか…」
「人類一怒らしちゃいけない女だぜ、アレは」
キルアの言葉に、レオリオは「なんちゅー女だ…」と返した。
クラピカは一連のやり取りに黙っていたが、考えても見ればキルアよりも強い人間が居るということになる。
世の中、どれほどの強者が本当は日常に潜んでいるのだろうか。
そう考えると身震いしたくなった。
「おい、モタモタしてらんねーぞ。俺たちは50時間を無駄にしなきゃなんねーんだ」
黙っていたトンパが口を開く。
トンパに言われたのは不服だったが、言葉の通りだ。
無駄にできる時間はない。
五人は次なる道を進む。
＿＿＿＿。
続々と試験者たちがゴールする。
その度に、Aは扉へ目を走らせた。
違う。その次も違う。あぁまた違う。
一向に弟含め、彼らがやってこない。
着ぐるみの中でAは眉を顰めた。
「A♤」
横に座っていたヒソカが呼ぶ。
Aは何も言わず顔だけ向ける。
私達、こんなに身長差があるのか。
Aは内心思った。
ヒソカが座ることで、漸くAの方が少し高いぐらいになる。
改めて、12歳の少女の身長はやはり低いと思い知らされる。
「心配？」
「何故？」
隣にだけ聞こえる声音で返す。
すると、ヒソカはAの足元を指で指した。
「ずっと鳴らしてるだろ♧」
タンタン、急かすように踏み鳴らす片足。
ヒソカに指摘され漸く気づいた。
「…鬱陶しかったわね、ごめんなさい」
体に出るほどなのか、Aは自身に呆れてしまう。
ヒソカは片手でトランプを出し入れしながら、「いいや」とAの言葉に返した。
「そんな事ないよ♤可愛いなと思ってたし♧」
……。
こいつ平然と…
「もう貴方とは喋らない」
拗ねたように言うと、ヒソカは面白そうに喉の奥で笑った。
『残り時間3分を切りました』
アナウンスが告げる。
試験者は既に終わりの空気を流していた。
もう彼らは来ないのだろうか。
諦めかけたその時、石造りの扉が壊れた。
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
