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手続きは零が全てやってくれたこともありサクッと退院した私は、郁流と透流と零と共に帰宅したものの、透流と郁流はどことなく元気のないままだった。
ご飯何がいい？ときいても「「なんでも...」」といういつもと真逆な返事しか返ってこない状況に、私と零は顔を見合わせた。
2人の悩みというか心配ごとは、澪のことだろう。生まれてこの方、長期間離れて過ごしたことがないのだ。
具合が悪くなるタイミングは必ずと言っていいほど一緒だったし、怪我についても、1人が怪我をすればあとの2人が助けながら行動するといったように、どんなときも一緒にいた。
特に2人は昔から3つ子のうちで唯一の女の子であり自分よりも少しといえど小さい澪を守ると意気込んでいた事もあって、2人の間にはいつも澪がいた。
私ですら、そんな澪のいない状況に違和感を感じているのだから、2人はそれ以上に思うことがあるのだろう。
黙ったまま俯く2人をみて、零が声をかけた。
「...澪が起きたら。5人で今度リニューアルオープンする水族館に行こう。大きな観覧車もある所だ。」
そう言って2人の前にしゃがみそっと頭を撫でた零。
「澪が起きたら...？？」
「みんなで...？？」
「「...いく！！！！」」
「あぁ、約束だ。」
いつもより元気はないものの先程よりかなり明るい返事をした2人に、零は満足そうに笑って2人の頭をぐしゃぐしゃとかき回すようにして撫で、そのまま私の方を振り返る。
「A。...ﾁｯ...ちょっと待ってろ。」
私の名前を呼んで何か言いかけた零の言葉は零の携帯の着信音でかき消され、零は舌打ちをしながら立ち上がってベランダへと向かった。
少し誰かと電話をした後に、零は慌てた様子で室内へと戻ってくる。
「悪い！！！重要な仕事が入った！！！！俺は今から戻るから、子供達を頼む。暫く電話は無理だが、メールならなるべく見るようにするから、何かあったらメールな。...こんな時に、ほんとにごめん。」
早口でそうまくし立てた零は、透流と郁流の額に、私の頬に、掠めるようにキスを落としてバタバタと玄関へ向かった。
「行ってらっしゃい！！！」
一瞬反応に遅れたものの、はっと我に返り玄関を飛び出す背中にそう声をかければ、ピタリととまる。
「いってくる。」
少しだけ振り返って帰ってきたその言葉と共に見えたのは、口元に笑みを浮かべた零の姿だった。
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命の重さ(プロフ) - 三つ子ちゃん尊いし零さんかっこいいし、なんかもう色々好きすぎてヤバいです (2022年4月14日 2時) (
レス) @page43 id: 51fb519b55 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 明里香さん» 遅くなってすみません、「私が勘違いするような」という発言であり誤字では無いつもりなので訂正しませんでしたm(_ _)m (2018年8月22日 10時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 195話に誤字がありました。「勘違いする」ではなく、「勘違いされる」です。 (2018年8月15日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 粟沢も、未来さんも親衛隊にボロっくそにやられます。親衛隊はいい汗かいた...！！と爽やかに取り調べ室から出てくる感じです笑長文、どんとこいなので、次の章でも良ければどうぞ語ってください！！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 友人の件は後から見ると満更でもないんだろおい！！って感じですよねぇ(白目)ちなみに気がついたらフェードアウトしていた友人には触れないでください笑後日安室さんに謝りに来たって事にしておきましょう、すみません笑 (2018年8月15日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空良
| 作成日時：2018年6月19日 21時
