検索窓
今日:186 hit、昨日:213 hit、合計:1,105,837 hit

187.side降谷 ページ29

風見との連絡を終えて視線を向けた先には、赤井とコナンくんの後ろでぎゅうぎゅうと抱き合いながら涙を流す大切な人達とそれを微笑みなが見守っているキッドの姿があった。









俺の視線に気がついた赤井とコナンくんは、笑って向こうにいけ、と道を開けてくれる。








赤井に言われたのはムカつくが、頷いてそっと4人に近づけば、気がついたAが顔を上げた。









Aが動いたことによりそろりと顔を上げた透流と郁流は、俺の顔を見るなり盛大に顔を歪める。









「とうさ...!!みお、ありがっ...」






「たすけて...ありがどうっ...!!」









そう言いながら俺に手を伸ばしてきた2人に合わせて膝を付けば、そのままぐっと引かれてAと共に3つ子を囲んで抱きしめる様な形になった。









抱きしめてやるべくAも巻き込んで4人を腕の中に囲む。腕が長くてよかった、などと思いながら4人に向けてそっと言葉を紡いだ。









「巻き込んで、ごめん。でも...それでももう、手放すなんて出来ない。だから、何があっても必ず助ける。...生きていてくれてありがとう。」









そう言って眉を下げれば、何故かバッと顔を上げた3人に睨まれた。









「おとうさんは、おとうさんでしょ?」






「てばなすなんていうな!!!かぞくはいっしょにいるものなんだぞ!!!」







「離れるぐらいなら、巻き込まれた方がずっといい。もう、零のいない4人だけなんてやだよ?」









3人はそう言ってこちらを睨みつけているが、如何せん涙で顔がぐちゃぐちゃな為まるで迫力が無い。思わず笑ってしまえば、笑うな!と透流に怒られる。









それもまた可笑しくて笑い続けていれば、Aも透流も郁流も、いつの間にか笑い出していた。









俺の家族はこんなにも暖かい。

188.side赤井→←186.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (697 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3540人がお気に入り
設定タグ:アニメ , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

命の重さ(プロフ) - 三つ子ちゃん尊いし零さんかっこいいし、なんかもう色々好きすぎてヤバいです (2022年4月14日 2時) (レス) @page43 id: 51fb519b55 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 明里香さん» 遅くなってすみません、「私が勘違いするような」という発言であり誤字では無いつもりなので訂正しませんでしたm(_ _)m (2018年8月22日 10時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 195話に誤字がありました。「勘違いする」ではなく、「勘違いされる」です。 (2018年8月15日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 粟沢も、未来さんも親衛隊にボロっくそにやられます。親衛隊はいい汗かいた...!!と爽やかに取り調べ室から出てくる感じです笑長文、どんとこいなので、次の章でも良ければどうぞ語ってください!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 友人の件は後から見ると満更でもないんだろおい!!って感じですよねぇ(白目)ちなみに気がついたらフェードアウトしていた友人には触れないでください笑後日安室さんに謝りに来たって事にしておきましょう、すみません笑 (2018年8月15日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空良 | 作成日時:2018年6月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。