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「手続き、終わったぞ。」
そう言いながらやってきたのは零。
今日でやっと入院生活が終わった私は、これから零と一緒に警察署へと向かう。正式な事情聴取と犯人の供述を教えてもらう為だ。
「手続き、ありがとう!!」
「あぁ。準備終わったみたいだから行こうか。車とってくるから入り口で待っとけ。」
そう言って駐車場へ向かった零の後ろ姿を見送れば、10分経たずに車に乗ってこちらまでやってきた。
車を私の前まで寄せてから、1度降りてきて荷物を後ろの座席へと置いて、そのまま助手席のドアを開けてくれた彼は紳士的で。
そう言えば零もそういうことはサラッとやる人だったよなぁ。と思い出して笑えば、「どうした?」と零が不思議そうに首をかしげた。
それになんでもないと返事をして、零が開けてくれた助手席のドアをくぐる。
私が助手席に乗り込むと、零は扉をしめて今度は自分が運転席へと乗り込んだ。
「それじゃ、警察署に向かうからな。」
私にもう一度行き先を告げて、零は車を発進させた。
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「というわけで、車内で寝ていたAさんに一目惚れしてストーカー開始。あなたが色んな男性と親しそうに話しているのを見て焦り、攫ってしまおうと思ったそうです。傷付ける気も殺す気もなかったようですよ。」
今は安室さんとしてここにいる零と一緒に案内された部屋へ入れば、そこに居たのは、美和子さんともう1人。高木さんと言うらしい。
私にいくつか質問をした後、あの人が何故ストーカー行為に至ったのか説明をしてもらった。
「わかりました、お世話になりました。」
そう言って動機についての話を終えれば、美和子さんは心配そうに口を開く。
「大丈夫だった?ごめんね、助けられなくて。」
警察としてでなく友達として心配してくれているのだろうその様子に嬉しくなった。
「大丈夫!!もう終わった事だし!!」
そう言って笑みを見せれば、美和子さんも笑みを返してくれ、今度お茶をする約束をしてその場から離れた。
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ぬこぬこ(プロフ) - イケメンが過ぎるぅ(´;ω;`) (2019年3月17日 23時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アーケインさん» 私も書いていてうわぁ...と思っていました。笑きっと降谷さんは殺したいくらい怒っていたと思います!!なんとか堪えた感じですね。はい。笑 (2018年6月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - ちりさん» ありがとうございます!!!夜兎様には感謝してもしたりないくらいです!!!新章も頑張ります!!なかなか話が進まなくて...頑張ります笑 (2018年6月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アーケイン(プロフ) - ストーカー気持ち悪っ。降谷さんに勝てる訳ないのに。降谷さん、ストーカーを殺せば良かったのでは (2018年6月14日 0時) (レス) id: d5979c26bb (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - イラスト見ました!ものすごくイメージがしやすくなりそして可愛いくて夜兎さんありがとうございますですね!!そして新章おめでとうございます!!わくわくドキドキな展開お待ちしております!笑(*^o^*) (2018年6月5日 23時) (レス) id: a253956171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年5月24日 19時