111.side降谷 ページ33
「!!!お前!??」
冷笑を浮かべてそいつと対峙する。事情聴取の相手は風見や俺を知る部下の為、遠慮なく降谷零としての顔を晒した。
「なぁ。Aを怖がらせて楽しかったか?」
笑みを消してそう問えば、顔を青くしたそいつは流暢にAへのストーカーの経緯を語っていたその口を閉じた。
それを許さないというように立っていた場所の横の壁を思い切り殴る。
「...楽しかったかって聞いてんだよ。」
意識したものよりも低く地を這うような声が出た。あいつと目を合わせれば「ひっ...!」という声が漏れた。風見がボソッと「降谷さん、目が据わってます。」と呟いたがそれは無視する。
目が据わってて何が悪い。
「たっ、楽しいわけないだろ!?でも...!!僕だけ避けられるのが気に食わない!!なんで僕だけ話すこともできないんだ!??Aは僕のものだ!!だからちょっと怖がらせて手なずけてやろ...!!?! ?」
あいつが最後まで言い切る前にそいつに近づき胸ぐらを掴みあげる。
「手なずける?Aは僕のもの??...寝言は寝て言え。」
そう言って机越しに掴みあげていた胸ぐらを捨てるように突き放せば、そいつはフラフラと座り込んだ。
「風見。俺はもう行く。」
これ以上聞く価値もないとそいつに背を向ければ、そいつはボソボソと口を開いた。
「...お前がいなきゃ!!Aちゃんがいなきゃお前はこの世にいなかったのに!!お前のせいで僕はAちゃんを傷つけてしまったじゃないか!!!」
「もうさ、黙れよ。」
後ろで喚き散らすあいつに絶対零度の目を向けた。
「...そうだ。俺はAに守られた。だからもう二度と、彼女に傷をつけさせやしない。俺の持てる全てで。Aを守る。」
半ば自分に言い聞かせるようにそう言えば、その場が静まり返る。
そんな中俺はくるりと背を向けて今度こそその場から立ち去った。
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テスト終わりまして(›´ω`‹ )
睡眠欲に負けたので今日はこの時間に更新することにしました(›´ω`‹ )
明日は恐らくいつも通りの時間に更新します
おやすみなさい。(。-..-。)
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ぬこぬこ(プロフ) - イケメンが過ぎるぅ(´;ω;`) (2019年3月17日 23時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アーケインさん» 私も書いていてうわぁ...と思っていました。笑きっと降谷さんは殺したいくらい怒っていたと思います!!なんとか堪えた感じですね。はい。笑 (2018年6月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - ちりさん» ありがとうございます!!!夜兎様には感謝してもしたりないくらいです!!!新章も頑張ります!!なかなか話が進まなくて...頑張ります笑 (2018年6月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アーケイン(プロフ) - ストーカー気持ち悪っ。降谷さんに勝てる訳ないのに。降谷さん、ストーカーを殺せば良かったのでは (2018年6月14日 0時) (レス) id: d5979c26bb (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - イラスト見ました!ものすごくイメージがしやすくなりそして可愛いくて夜兎さんありがとうございますですね!!そして新章おめでとうございます!!わくわくドキドキな展開お待ちしております!笑(*^o^*) (2018年6月5日 23時) (レス) id: a253956171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年5月24日 19時