彼が消えて早5年。今私は...3【降谷零・安室透】

100.sideコナン ページ22

安室さんが急に踵を返してしまったことに驚いて慌ててその後をついていけば、男を殴り飛ばす安室さんが見えた。








男に掴まれていた女性は案の定Aさんで、安室さんはAさんに持っていた上着を被せて「...大丈夫だ。少し、待ってろ。」と言った。








そう言ってAさんの頭をぐしゃぐしゃっと撫でた安室さんは、ストーカーの相手の男と向き合う。





...かっこよすぎはしねぇか！？？俺でも惚れそう。





ストーカーは何かを言ったあと、安室さんにナイフを向けて突っ込んでいった。








それをサラッとかわした安室さんは秒でそいつの意識を沈める。流石だ。









それからストーカーをロープで縛ったりと作業を終えた安室さんは、Aさんに近付く。ここから見ても震えているのがわかるAをみて、安室さんは顔を歪めてからギュッ抱きしめた。









おいおい？俺がいるの分かってないよな？これ。








出ていっても邪魔だと思い隠れていたのが仇になったのか、2人きりの世界が広がりだしなんとも言えない気分になる。








流石に覗き見するのは可哀想だと、俺は大通りに出て安室さんが呼んだ風見さんを待つことにした。









くっそ！！いつか絶対からかってやる！！！









そう心に決めた俺は虚しく、1人で風見さんが来るのを待っていた。









あー、俺も蘭と会いてぇな...。

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