検索窓
今日:233 hit、昨日:647 hit、合計:2,563,264 hit

31.side安室 ページ33

コナンくんの口からでた、降谷零の名前。





それはどう考えても自分の本名で。3つ子は俺の子供だしその親は、Aであるということを確信させるには十分な言葉だった。







それを理解すると共に口からでたのは、






やっぱりか、という言葉と乾いた笑いだった。






「で?どうするの?降谷零さん??」






周りに人がいないのをいいことに、コナンくんは横に座って俺にそう問うてくる。普段ならその名前を口にするなと怒る所だが、今はそんなことをする気力もなく眉を下げて笑うことしかできなかった。





「どうするもなにも...そもそも別れた理由が危険だからってことだしな。子供が出来ていたことも、産んでくれていたことも...その後誰とも付き合っていなさそうなことも。全部嬉しいが今Aの前に現れる訳にはいかないだろ。」





こんな危険真っ只中にいるってのに...





丁寧な口調をやめ、降谷零としての気持ちをコナンくんに言えば、じゃあ...とコナンくんが続けた。






「まだ、Aさんのことは好きなんだね?」









そんなの。






.









.






.









「当たり前だろ。好きっていうか愛してるさ。」









.









.









.







「...ぱぱ?」







.









突然聞こえた幼い声に驚き、振り向いた俺。







「!!???!?...澪ちゃん?どうしたんだい?」





慌てて口調を戻し、笑いかけるとあれ?と言うように首を傾げた。







「...う?ちがった!!なんでもない!!おなまえなんてゆーの??」






「安室透ですよ。」





名前を答えれば、じゃああーくんだね!と笑って去っていく。



「さっき、パパって言ってたね。」




その姿を見送れば横でニヤニヤしたコナンくんがこちらを見つめていた。






「...なんででしょうね?僕には聞こえませんでしたけど。」






それじゃあ、そろそろお昼のサンドウィッチを作ってきますね。と席を立つ。






「ほんとに、Aさんになにも言わないでいいのか、よく考えた方がいいと思うよ!」






最後にそう言ったコナンくんはそのまま子供たちの方へと戻っていった。








「全く、ほんとにコナンくんは...」







苦笑いをこぼしてから、よし。と気合を入れてキッチンでサンドウィッチ作りを開始した。

32.→←30.sideコナン



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (929 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2821人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まみこ(プロフ) - 244万……!すごいヒット数ですね!とても素敵なお話、一気読みしちゃいました笑笑 (2022年12月21日 23時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!!ありがとうございます!! (2018年5月24日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - セコムになる話。で昴さんが「すーにい」と呼ばれていましたが、3つ子は昴さんを「すーくん」と呼んでいませんでしたか? (2018年5月24日 18時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!いつもありがとうごさいます!!! (2018年5月23日 19時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あと、「みつご」は、「三つ子」の方が良いと思います。 (2018年5月23日 19時) (レス) id: ecb7d31a94 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空良 | 作成日時:2018年5月7日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。