彼が消えて早5年。今私は...【番外編】

ウィッグと言わせたい赤井さんの話 ページ3

「なんで？？ほかのひとがいいならしゅーくんもかつらでいいじゃん！！」



なんでなんでー！！！と騒ぎ出す澪と透流になんて言えば伝わるのか考えていると、郁流がそっと口を開いた。




「みお、とおる。かつらはかみがないひとがかぶるの。かみがあるけどちがういろにみせたいひとがかぶるのがウィッグだよ。しらないひとのはかつらとウィッグのちがいわからないけど、しゅうにぃのはわかったでしょ？だから、せっかくだからウィッグっていってあげようよ。」









郁流が2人にそう言えば、理解出来たようでわかった！！！といい返事をしてくれた。




「しゅーくんかつらはやなの？？」



不思議そうに聞いてきた澪に、頭を撫でながらまあな。と笑う。





「まだ俺ははげていないからな。」





「...よかったね、しゅうにぃ。」



満足そうにしていたらしい俺を見て、郁流がふわりと笑った。基本表情筋が動かない郁流にしてはすごく珍しい表情だ。




...似てるな、Aに。




「よし、じゃあそろそろ寝るか？」




かつらウィッグ論争は郁流のお陰で無事終わらせることが出来た。子供はそろそろ寝る時間だろうと、声をかければやだ！まだ起きてる！！との事。








どうやら夜はまだまだ続くらしい。

3つ子の冒険という名の→←かつらにこだわる透流と澪VS

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