508：視認確認 ページ12
「ううむ...」
Aは、下唇をふにふにと弄び暫し思案する。
どれだけ見ても宛名がゴン君からなのは間違いない。
でも口調が...
「反抗期とか、思春期特有のキャラ変どころじゃないわよね...」
下唇を弄る手を止め、Aは顔を顰めた。
妙なことでも起こってる、とか。
「キルもそばに居ることだろうし、大丈夫だとは思うけど...」
ただ、ちょっとあの二人好奇心旺盛すぎるから危ないのよねぇ。
Aは、肩を竦めて呟く。
こんなことヒソカの前で言えば「どの口が言ってるの？？」と言われかねないが、Aは無論自覚していない。
厄介事に巻き込まれていては大変だ。
そうでは無いと思うが、完全に違うとも言いきれない。
「...ま、今日の仕事は夜からだし、メール通り顔出してあげようかしら」
今ここでは確認のしようも無いのだから、行って確かめる他ない。
Aは、短く『いいわよ。1時間後でもいいかしら？場所は送って。そこに顔出すわ』と打ち送信すると、Aは化粧室を後にした。
「お待たせ」
椅子を引きながら述べると、ヒソカがひらりと片手を上げ「おかえり」と返す。
「私、このあと人と会う用事が出来たから、二人共適当にあとは切り上げて貰っていい？」
「姉さんが？」
まだ椅子につかないAを見上げるイルミに続き、ヒソカが「君が？人と？」と不思議そうな顔を見せてきた。
なんて失礼な奴らだ。
「友達ぐらい居ますけど。逆に、貴方達二人にそっくりそのままお返しするわ」
「殺し屋に友達はいらないよ」
「Aだけが居ればいらない♡」
「...」
相手にした私が馬鹿でした。
Aは、額にパシリと手を置いた。
「話にならん」Aが呟き、席につこうとした瞬間それは起こったのだ。
首からするりと落ちるネックレス。
「っと、」
Aが気づくよりも早く、モンブランの上に落ちそうになったネックレスをヒソカが手を伸ばし受け止めた。
ヒソカの手の中で二連の内、小さなダイヤのついた一つのネックレスが煌めく。
「あ、」
落ちた事に遅れて気づいたAは、無くなった物を探すように胸元に触れる。
「ごめんなさい、ありがと」
ヒソカの手の中の物に気づきAは咄嗟に口走ると、ヒソカはチャリとネックレスを両手に取って「座って」とAへ促した。
「付けてあげるから♢」
Aは言われるがまま、なんの疑問もなく席に着くと、上着を脱ぎヒソカへ背を見せた。
「髪あげた方がいいわね」
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
