045： いやいやこっちが ページ46
「ただいま。」
「やぁ、おかえりA♤」
15分後、籠もっていたトイレから戻ってくるとヒソカはいつもの調子に戻っていた。
心なしか、先程よりも何故かキラキラして見えるのは目の錯覚だろうか。
もはや、何があったのか問いたい気分に陥ったものの、本能が聞いてはいけないと言っている。
先程の彼の邪魔を少しでもしていたら…
「うぅ、怖…」とAは思わず身震いした。
「続き、話してもいいかしら？」
改めてソファーに座り直すと、ヒソカは「構わないよ」と話を促した。
「『エデン』は絶対に取り戻す。まずこれが絶対条件なのだけれど、ただ念が使えるレベルでは絶対に相手には勝てない。」
「確かに♢念は『発により得た能力』があってこそ、だからね♧」
Aはこくりと頷く。
「私自らの能力を得る修行、それをヒソカ君に手伝って貰いたいのよ。家にも帰らないし、報告もしない…それだけに取り組む。」
「君がさっきから言ってるその帰らないっていうの、気になってたんだけどさ……君、生活する宛とかあるの？」
何気なく尋ねたヒソカの言葉。この言葉に、Aは「ん？」ときょとんとした表情を見せる。
思わずヒソカは、「いやこっちがだよ。」と尋ね返すような顔をした。
「…なに、その君の何も考えてないですって顔。君の口ぶりからするに、家族には一切報告をしない。という事は、『念を奪った相手』と『ゾルディック家』両方から逃げるって形になるってことだよね？」
「…いやそこは…ほら、逃亡生活…するわよ。…足取りつかないように、転々とするっていうか、なんていうか、」
Aはその言葉に、目を逸らし言葉をはぐらかす。
ヒソカはAの下手なはぐらかしを前に、へぇと目を細める。
なんて嘘が下手なこと、下手なこと。
「A。君、さては後先考えてないだろ。とにかく、誰も巻き込まず頼らずって考えてるだろ♢」
９割、いや10割正解と言わんばかりに、Aはぎくりと肩を跳ねさす。
それでも、まだはぐらかせると思っているのか、Aはもごもごと口を動かす。
その姿に、ヒソカは呆れつつムッとした顔をみせた。
「あー、これでもボク達三年の付き合いだしねぇ♧あてようか？君、転々とするのを上手く利用して、能力を習得し直したらボクの前からもとんずらしようとしてたでしょ。極力自分で片付けて、死ぬなら誰にもわからないとこで死ぬ…君のそういう所、悪いとこだよ？」
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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます！🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません！笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです！ (2月19日 23時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん？掃除機からぽんっ！！ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…！いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず｢きた…！｣と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね？ (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年5月24日 15時
