013： それって犯罪 ページ14
彼女の隣には、放置された携帯。
情報漏洩とかさ、気にしないのかな…なんてことを思いながらも、罪悪感など毛ほども感じずボクはその携帯を”失敬”すると勝手に画面を開いた。
携帯にはロックが掛かっていなかった。
だが、彼女は”コレ”を機に今後携帯には厳重なロックをかけるだろう。
待ち受け画面には、彼女によく似た銀髪の少年。
「え、なに？」とでも言うような顔で、ジュースを片手にストローを咥えている画だ。
あー…コレは…似てる、相当似てる♢
髪色も、瞳の色も、猫目がちなところも。
となると、この少年は兄弟のうちの一人だろう。
指を滑らせ、連絡先の欄を開く。
見た感じだが、顧客リストらしきものはない。
仕事用とプライベートは別なのか、はたまた顧客を登録すらしてないのか。
どちらにしろ、彼女のこの携帯がメイン端末で間違い無いだろう。
電話番号は必須として…
メールアドレスと、あとは何かな
誕生日でも登録しといちゃおうか
祝ってもらお♡なんてことを思いながら、必要事項を登録し保存。
これで彼女の連絡一覧に、ハンター文字で言うところのハ行にボクの名前が記憶された。
それと、ボクの携帯にも彼女のアドレス保存しておかなきゃね♡
自分の携帯を開くと、彼女の連絡先を画面に映し打ち込んでいく。
二つの携帯を見比べながら打つっていうのは中々骨が折れるな…
彼女の必要事項を自身の携帯に保存すると、最後にイタズラ心で彼女の寝顔を自身の携帯で撮る。
「コレでお友達っと♡」
どうも、とヒソカは彼女の携帯に触れるだけの口づけをし、彼女の鞄に返してやる。
寝顔写真は明日のお礼も兼ねたサプライズメールに役立てよう。
おっと、イルミの言いつけ忘れてた♤
外まで連れ出す用事を思い出したボクは、二人分の会計を済ませ寝ている彼女に声をかける。
「Aさん、イルミが外に来てるみたいだからさ。君のこと、おんぶして連れてくけどいいよね？」
問うと、彼女は目を瞑ったまま「ぅん…んん…」と肯定とも否定とも取れない返事が返ってきたが、ゆらりと体制を起こしこちらに体を預けてきたので肯定でいいだろう。
彼女を背負うと、彼女は手をだらりと放り出しボクの肩に頭を預けてきた。
ふわりと香水の匂いが香り、思わずムラっとしたが殺されそう(誰にとは言わない)なので黙っておこう。
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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます！🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません！笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです！ (2月19日 23時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん？掃除機からぽんっ！！ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…！いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず｢きた…！｣と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね？ (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年5月24日 15時
