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000: 君と子作りがしたい ページ1

別に彼のこと嫌いじゃあないのよ。

殿方は強い方がいいわ。
それに、身長も私より幾らか高い方が素敵。
鼻も高くて、整った筋肉を持ってたら何も言うことないわよ。

お仕事はつまらない事務職よりも、楽しくて私を飽きさせない仕事がいい。
いや、彼のは仕事と呼んでいいかわからないし、何より自称だからその…いいとかじゃあないのだけれど。

ロマンチックよね、彼と出会ったのは私がとある殿方に振られた当日で、お酒を交わしながら慰めてくれたのよ。




そう思っていたのよ。
その時は。



思わないじゃない、その出会いが『変態』と知り合うとんでもない運命の別れ道だったかなんて。




「……もう一度言って。」


「なんだい、君聞いてなかったの?あ、それともさっき言った言葉もう一度聞きたいとか?」

「聞いてたわよ。あなたの耳と違って私の耳は腐ってないの。ただ、随分頭が悪いことを貴方が言うから。」

「おやおや♤ボクの一世一代の告白を頭が悪いと言うなんて…でも、君のことを隅から隅まで知ってるボクだ…分かるさ照れ隠しだろう?可愛いなぁ、もう♡」

「さっきの言葉告白っていうか、セクハラだよねただの!!?」


私の目の前に分厚い札束をいくつも並べ戯言を抜かす男___。



「いいかい、もう一度言ってあげよう♢よく聞いてるんだよ?」

彼はいつもの胡散臭いニヤついた笑みから、きりりとしたものに表情を変え再度言った。



「金は出すから、君と子作りさせてくれ!!!!!」


おっと、鼻血が、とそのまま彼はティッシュを取り出す。



三年前に出会ったこの男。
この男と出会ってしまったという事実は変えられない。
過去を振り返ったところで、戻れないというのはわかっている。

いや分かっているのよ。
そう、私は理解している。


してる、けれども

こんな事実____。


「受け止められるかあああぁぁぁぁッッ!!!」

彼の頬に右ストレート。
亡骸に中指立てる。
完璧よ、さっさと死んで。



三年前、件の彼という人物は強くて鼻が高くて整った筋肉を持つ殿方だった。
自称奇術師で胡散臭く『ストーカー』で『変態』というオプションつきの。



この物語は、私の被害報告を記録したものである。



ええ。
彼のこと嫌いじゃあないのよ。


ただちょっと早く死んでくれないかなとは思っている程度なの。

001: 息の詰まる耽美さ→



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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます!🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません!笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです! (2月19日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん?掃除機からぽんっ!!ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…!いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず「きた…!」と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね? (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2020年5月24日 15時

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