03:副長と総司 ページ5
他愛も無い会話をしながら、
三人並んで四季まで歩く。
土方「…お前の見廻り時の羽織は、紫なんだな。」
A「はい。成人してから見廻りに出るようになって、
その時に鴨さんに頂いたんです。」
そっか。
見廻り姿の私を副長がご覧になるのは、今日が初めてだ。
沖田「芹沢さんも紫だもんね。」
A「うん。」
沖田「…あ、土方さんとAって、まだ一緒になったこと無いんですっけ?」
土方「あぁ、そうだな。」
土方さんも私も、屯所内での仕事が多く、
増して私は筆頭副長として、鴨さんの部屋で手伝いをしているので、
見廻りが一緒になることなんて無かった。
沖田「ふーん、そっかぁ…」
…何か企んでいる顔をしている気がするんだが。
副長も同じ考えだったらしく、眉間に皺を寄せて総司を見ていた。
土方・A(…あっ)
パッチリと目が合い、慌てて逸らしてしまう。
土方(…。)
そんな私達を見て、総司が一層黒い顔で笑っているなんて知らずに。
・
・
・
四季に着いて、副長が暖簾をくぐるのを見届けてから、
私達は見廻りを再開した。
今日も何事も無く一通り見終え、
沖田「…それじゃ、行こっか。」
A「…そうだね。」
"いつもの場所" へと向かった。
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時