28：斬られた女剣士《斎藤side》 ページ31
ある日、俺と山崎は市中を見廻りに行っていた。
斎藤「何だか、やけに分厚い雲だな。」
空を見上げると、
これから嵐が来るかの様な暗い雲に覆われていた。
山崎「…変な事が起きなければいいですけど。」
斎藤「まさか…」
そんな他愛も無い会話をしながら、
料亭等が並ぶ道に差し掛かった時…
町人1「さっき斬られた子、大丈夫かねぇ？」
町人2「随分大きな傷だったし…」
そんな会話が聞こえた。
俺は山崎と顔を見合わせ、町人達に声を掛けた。
斎藤「失礼。先程誰かが斬られたというのは…？」
町人1「…えぇ、池田屋の近くで女の子が男に斬られていたんです。
その子と一緒に居た男性が、介抱していましたが…。」
するともう一人の町人が、
俺達の羽織を見て ハッ とした表情を浮かべて慌てて話し始めた。
町人2「あ、あの子もしかして、新撰組の女剣士の子じゃ…！」
山崎「え…今、なんて…」
一瞬で俺達の周りの空気が凍りつく。
斎藤「…その子は何処へ？」
町人2「えぇっと…すぐに男性が抱えて走り去ってしまったので、分からないんです…。」
斎藤「そうですか…分かりました、ありがとうございます。
…山崎、お前はこの辺りを捜索してくれ。
俺は屯所に戻って、近藤さん達に話してくる。」
山崎「わ、分かりました！」
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まひろ(プロフ) - いえいえ！私もイケメン幕末大好きなので！！この小説にであってよかったと思ってます！ (2018年1月23日 16時) (
レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね！応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ | 作成日時：2017年9月22日 0時
