12：気遣い ページ14
彩さんを四季に送り届けた後、
『昼餉がてらに』と、副長の馴染みの茶屋に連れて来てもらっていた。
A「あ、美味しい…！」
出されたみたらし団子は上品な甘さで、
少し渋みのある緑茶ととても相性が良かった。
土方「ここは人気のある茶屋だからな。
俺はあまり甘い物が得意ではないが…ここの団子は美味い。」
副長って、甘い物がお好きでは無いんだ…
と、心の中で思いつつ、
総司や他の隊士の話をしながら、舌鼓を打っていた。
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久し振りに甘い物を食べた幸福感からか、
自然と顔をほころばせていると、
土方「…ふっ。」
と、隣から笑い声がして、
土方「やっと笑ったな。」
そう言って、副長が微笑んでいた。
…もしかして、私を元気づける為にここに…？
そう思うと、胸のあたりがじんわりと温かくなる。
A「副長…ありがとうございます。」
土方「いや、礼はいい。
それより、聞かせて欲しいことがある。
…お前と、藤堂の事だ。」
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いつかは、聞かれると分かっていた。
でも誰かに話すと、"あの日"の恐怖で泣いてしまう気がして…
それが怖くて、あの場所に居合わせていた
局長、鴨さん、総司以外の人には言えずにいた。
出来ればこれから先も誰にも言いたくない…
けれど、誰かに話した方が少しは楽になる様な気がして。
…副長なら、話せる気がして。
A「…分かりました。
場所を変えてもいいでしょうか？」
土方「あぁ。…屯所か？」
A「いえ、私が借りている部屋です。」
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まひろ(プロフ) - いえいえ！私もイケメン幕末大好きなので！！この小説にであってよかったと思ってます！ (2018年1月23日 16時) (
レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね！応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ | 作成日時：2017年9月22日 0時
