人間と怪異と半怪異【肆】

半怪異が160体 ページ15

「ご、ごめんね待たせて！！えっと...」


　







『っ...うん』

　







Aは黙って相手を見つめる


　









そして相手も覚悟を決めAの目を見ながら思いを告げた



　







「ッ...！！

僕ｯ、〇〇さんが好きです！！」



　




『っ』




　




Aは声が出そうになるのを必死に我慢する




　








「っ初めて話しかけてくれた時、僕は悩んでることがあって...



けど、そんな、悩んでるってこと〇〇さんに話してないのに、なんでか〇〇さんは僕の欲しい言葉ばかりくれて...それで、いつの間にか悩み事が消えて...ッそれで〇〇さん、とっても優しくて素敵だなっ、て思って...あｯいや、今も思ってまして...」



　






『ぁｯ...う、うん、』



　

　








中島くんはAの事をベタベタに褒める


Aも聞いていて顔をどんどん赤くさせる


　


　




「それで...いつの間にか、〇〇さんばかりみてて、気になってしまって...ご、ごめん気持ち悪いことばかりでッ




　
で、でも〇〇さんが好きなんです...！！



　





こ、こんな僕ですがッつ、付き合ってください！」



　








己の気持ちを全て言い切った。






Aはどう答える...




　





　





『わ、私...』



　






　





ざわざわっ、と木が揺れた

　

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