検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:21,586 hit

ルビーは戻って来る ページ17

「へーーーーーえ?それでノッコノコと此処に帰って来たワケ??」



十四松は心配事は見事的中し、事務所はすぐに殺伐とした雰囲気に包まれた。

当たり前だ。何せAを泣かした張本人が帰って来たのだから。
彼女の狷猫瓩某された彼等がおそ松を許すはずもない。


来て早々一松に組み敷かれ、ナイフを眼前に突き付けられたおそ松は慌てた様子で「ちょっと待てよ!!」ともがいた。



「今はこんな事してる場合じゃないんだっつーの!
お前ら知ってる?Aちゃんが逃げちゃって……」

「こんな事?アンタこそ自分の立場わかってる?
誰のせいでこうなってるのかホントにわかってる??」



しかし、やはり十四松の時と同様で話は聞いてもらえないらしい。

一松はトントンとナイフの刃でおそ松の頬を叩きながら、ゴミを見るような目で見下ろす。


他2人も同じような瞳でおそ松を睨み、おそ松も流石に呆れてしまった。



「待って!待って一松にーさん!ホントに大変なんだって!!」



だが此処で十四松は弁解し、先程此処に着くまでにおそ松から聞いた話を3人に代わりに話した。


Aがカラ松を出し抜いて逃げてしまった事。

今も尚逃げ続けている事。

このままでは彼女は戻って来ない事。



最初はおそ松から聞いたと前置きしていたので、3人とも半信半疑だったようだが
十四松の必死に訴えるその姿と、「そう言えばカラ松は?」とチョロ松が尋ねた辺りで事態の深刻さをじわじわと実感して行った。



「そう言えば……カラ松兄さんから全っ然連絡来ない……」

「デートに夢中で連絡してる暇ないんだろ、どーせ」

「でも可笑しいよ?カラ松兄さんのGPS、同じ場所にずっといて全く動かないんだけど……」

「車の中でや」

「Aちゃんに限ってそれは無い!!!!」

「どうしたのチョロ松兄さん!?」



急に声を荒らげたチョロ松に一松はトド松は驚くが
直後に不穏なものを感じ取ったのか、おそ松を睨んでいた3人は黙り込んで、ようやくおそ松の話を受け入れた。

チョロ松に言われ、バツが悪そうにしながらも組み敷いていたおそ松を一松は解放してやると
おそ松は「サンキュ」と一松の頭を撫でてから皆の方へと向き直る。



赤いネクタイを締め直すその様は
いつも猯↓瓩了纏をする兄の姿だった。



「とりあえず、まずは車の回収だ!

ついでに動けないカラ松もな!」

彼女は逃亡中→←ルビーは虚勢を張る



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 朝から暇潰しにと軽い気持ちで読み進めてたんですが、書き方や設定の作り込みにすごく惹き込まれて一気に最終章まで読み進めてしまいました……特に主人公対兄松それぞれのやり取りにはすごく圧巻したというか、兎にも角にも笑いあり感動ありですごく面白かったです;; (2022年4月30日 0時) (レス) @page50 id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - トマトの王様さん» コメントありがとうございます!終わってしまいました…!楽しんで頂けたようで良かったです^^ここまで読んで下さりありがとうございました〜!! (2019年8月1日 1時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
トマトの王様 - うわあぁぁぁぁぁ!遂に終わってしまった…!( ;∀;)読んでてとても楽しかったです。お疲れ様でした! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 5390b171c6 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - arumo?さん» コメントありがとうございます!お疲れ様ですっ( ˇωˇ ) (2018年10月10日 0時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
arumo?(プロフ) - お疲れ様です! (2018年9月29日 11時) (レス) id: ee4365cb85 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月9日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。