◇ラプンツェルと訪問者 ページ8
「わっ、わっ…！？ち、ちょっとフドウ？！」
急に部屋に入って来るものだから、私は止める間もなく、呆気なくフドウを部屋に招き入れてしまった。
慌ててフドウを追い掛けるが、急に動いたせいでバランスを崩して倒れそうになってしまう。
咄嗟に目を瞑ったが、直後に私は支えられて、倒れずに済んだ。
目を開き、私の腕をしっかり掴むフドウにお礼を言うと
フドウは何も言わずに私を見遣ってから、私の腕を軽く引いて「座ってろ」と優しくベットの方に投げられた。
ぽすん、とベットの上に腰掛けるようにして着地した私。
今の感覚はちょっと面白かったかも。
「足、平気なのか？」
「…へっ？」
「お前、今日1日走り回って立てなくなってたんだろ？
あの素人クンと遊園地に行ってはしゃぎ回ってたのか？お子ちゃまなお前らしいねェ」
「むっ……」
一瞬、心配されたのかと思ったけど違った。
また意地悪な事を言われてしまい、私は思わず眉を顰める。
でもすぐに御守りの事を思い出して私は俯くと
フドウはニタニタ笑うのをやめて首を傾げた。
そう言えば…私の御守り、どうなったんだろう？
見つかったのかな？
でもトビタカから連絡は来てないし…見つかって、ないのかな。
だとしたら何処にいったんだろう。
もう見つからないのかも。
……本当に見つからなかったら、どうしよう。
「………遊園地で、はしゃいでたのは本当だよ。
でも、はしゃぎ回ったんじゃない。
…大事な御守りが無くなって、探し回ってたの」
無くなった御守りの事を思い出したら、また不安で泣きそうになった。
でも頑張って堪えながら、正直にフドウに言うと
フドウは少しの間無言になった後、また溜息を吐いて頭を抱えた。
「…やっぱりな」
「……え、」
フドウは意味深に呟くと、おもむろにズボンのポケットに手を突っ込む。
そうして中から赤い何かを取り出すと私に差し出した。
ソレは�犖羲蕕雖瓩世辰拭�
『無病息災』と書かれた真っ赤な御守り。
まるで……私が持っていた物と瓜二つ…
……いや、きっとコレは……
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＊IJu＊(プロフ) - カニ味噌汁さん» コメントありがとうございます！そんなにお褒め頂き嬉しいです…！楽しんで頂けているようで^^更新頑張りますー！ (2022年10月17日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
カニ味噌汁(プロフ) - 今まで見てきたイナイレの作品の中で一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年10月11日 4時) (レス) @page45 id: cefe10f937 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！本当最高です！ (2022年8月11日 16時) (レス) @page30 id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - たけのこさん» コメントありがとうございます…！気に入って下さって嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2022年8月8日 14時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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