練習試合 ページ6
「お前が食べたくて無理矢理入れたメニューを客に注文させるんじゃない。ったく、あんな甘いだけの小麦粉の塊の何がいいのか……」
「は？？」
それまではキラキラと目を輝かせ、円堂に勧めていたのだが、響木が横槍を入れると途端にAの目が吊り上がる。
円堂は「始まった……」と思ったが特に止める気はなく
口喧嘩を始めそうな2人にどうしようかと思っていると、ふと円堂は思い出し口を開いた。
「あ、そうだ！俺、今度試合する事になってさ！」
円堂のその言葉にAはつり上がっていた眉を下げ、円堂の方を見遣る。どうやら円堂の話に興味を持ったようだった。
皿を洗いながらAがカウンター越しに話し相手となり、作業をしながら耳を傾けた。
「試合、って……アンタん所、弱小なんて言われてなかったっけ？人数も揃ってないのによく試合するってなったわね」
「あはは……まぁ、練習試合だけどさ」
「それでも試合は試合でしょ」
円堂はよくサッカーの話をするので、彼女は勿論、円堂の所属するサッカー部事情についても知っていた。
「とりあえずオメデト」と適当に言われたが、円堂はそれでも嬉しかった。
サッカーの試合をするのは久々だから、今から楽しみでしょうがないのだ。
「でも選手はどーすんの？10人もいないんでしょ？」
「明日から募集する！そうすれば、すぐ集まるさ！」
「そんな寄せ集めで試合しようとするんだ……」
「しょうがないだろ？でも絶対勝ってみせるぜ！
なんてったって部活の存続が掛かってるんだからな！」
「え、何それ……つまり、その試合負けたら廃部って事？」
「そーゆー事！」
「マジか…」
道理で気合いが入ってるわけだ、とAは思った。
しかし、元々部員数が10人にも満たないサッカー部が、数日で掻き集めた選手と共に闘って勝てるビジョンが浮かばない。余程、サッカーの上手な人を集めるか、相手が雷門を超える弱小チームでもない限りは。
円堂に『負けたら廃部』だなんて宣告した人も酷い人だなと、何処か他人事のように思いながら、彼女は話の流れでそのまま尋ねた。
「で、御相手はどちら様？
アンタ達なんかと試合する変わり者はどんなチーム？」
「それなんだけどさ！
あの�狡觜餃瓩隼邱臀侏茲襪蕕靴�って！！」
直後にAの手から、洗っていた皿が滑り落ちた。
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真昼 - 久しぶりに見て見ました。更新されていて、嬉しかったです\(//∇//)\ (2023年1月15日 0時) (
レス) @page34 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます！いずれ絡ませたいとは思っていますが、いつになるのかはごめんなさい、作者も分かりません……基本無計画なので(殴)更新も遅いですが、でもゆっくりでも頑張りますー！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張ってください (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 帝国キャラと女主が関わってほしいです。 (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ちゃんちゃんさん» コメントありがとうございます！恐縮です…それだけ楽しんで頂けているようで作者、感無量です…！！ありがとうございます！ (2022年9月20日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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