試合結果 ページ15
「今日の練習試合、俺達勝ったぞ！！！」
Aが雷々軒に戻って数時間後。
試合を終えた円堂が案の定やって来た。
また店の扉を開けたと同時に大声で報告し
Aは不意な訪問に目を瞬かせた。
ただ、この時のAはテンションが目に見えて低く
円堂もひと目で彼女がいつもと様子が違う事がわかり、首を傾げた。
「え、円堂…」
「どうしたんだ、A？なんか元気ないぞ？」
店に足を踏み入れ、Aの元に歩み寄ると、円堂は彼女は気遣う。
対してAはそう言われて一瞬、戸惑いの表情を浮かべると、首を横に振ってから「そう？」となるべくいつも通りの返答を返した。
「んー…さっき、あのクソジジイと喧嘩したからかしら？」
「喧嘩、って…また？」
「だァってあのジジイ、仮にも女の子のこの私をこき使うのよ？文句の1つや2つだって言いたくなるわ」
「腹立つー」と若干棒読みで呟くAに円堂は苦笑いを浮かべる。
2人の仲について常連の円堂はよく知っているので、2人が口喧嘩するその光景が目に浮かんだ。
「それより、」とAは話を切り替え、円堂に向き直る。
そうしてﾊﾟｯと嬉しそうな顔をすると、先程の円堂の報告について話し出した。
「スゴいじゃない、アンタ達！試合、勝ったんでしょう？」
「あ、ああ！念願のFFへの参加、認めてくれるってよ！」
「じゃ、次は予選突破ね。この調子でサクサクっと行っちゃって！応援してる！」
「おう！絶対、優勝してみせるからな！！」
Aの言葉に円堂はガッツポーズで応えると、得意気な笑みを浮かべ、「その為には特訓だ！！」と続けるとAは苦笑いを零した。
有言実行。円堂は「こうしちゃいられない…！」と踵を返す。本当に特訓しに行くのだろう。
熱血で真っ直ぐな円堂の背中にAは思わず頬を綻ばせたが、円堂が店を出る直後にくるりと振り返ったので、慌てて表情を引き結んだ。
「そうだ…！A！良かったら練習、見に来てくれよ！」
「えっ…？」
「放課後、たまに河川敷で練習してるからさ！じゃ！」
「あ、ちょっ……！」
言うだけ言って円堂はそのまま店を出て行き
残されたAは円堂を引き留める手を下ろし、暫く呆然のその場に佇んでいた。
「…………変な子」
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真昼 - 久しぶりに見て見ました。更新されていて、嬉しかったです\(//∇//)\ (2023年1月15日 0時) (
レス) @page34 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます！いずれ絡ませたいとは思っていますが、いつになるのかはごめんなさい、作者も分かりません……基本無計画なので(殴)更新も遅いですが、でもゆっくりでも頑張りますー！ (2022年10月10日 16時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 更新頑張ってください (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 帝国キャラと女主が関わってほしいです。 (2022年10月10日 14時) (レス) @page17 id: e325fc5c3e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ちゃんちゃんさん» コメントありがとうございます！恐縮です…それだけ楽しんで頂けているようで作者、感無量です…！！ありがとうございます！ (2022年9月20日 0時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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