◇ラプンツェルのボール探し ページ17
「一応、学校の備品ですから無いと困るんですけど……」
「じゃあじゃあ！手分けして探してみよ！
私、外の方探すから！ハルナは中お願いね！」
「あ…はい！わかりました！」
ボールは沢山あるけれど、ハルナ曰く大事な物みたいだし、そう提案して2人で手分けして探す事になった。
敷地内については私よりハルナの方が知ってると思ったから、私は学校の敷地内から出て、外周を探してみる事に。
見つかるといいんだけど……無かったらどうするんだろう？新しいの買って来なくちゃいけなくなるのかな？
念の為ぐるっと1周探してみて無かったら
もう1周、今度は範囲を広げて探してみよ…！
「……あ！」
校内を飛び出し、ボールを探しながら駆けていると
不意に前方から見覚えのある人が歩いて来ていて、私は思わず声を上げる。
フドウだ。
今朝からいつの間にかいなくなっていたフドウが
平然と向こうから歩いて来ていた。
フドウも私に気付いて、足を止めた。
そうして私の顔を見ると、何故か呆れたような顔をして小さく溜息を吐いた。
…………なんで？
なんで人の顔見て溜息吐くのかな、この人。
「フドウ…！今まで何処に行ってたの…？！
もう〜！朝からいないから心配してたんだよ！！」
「何処だっていーだろ？別に」
「良くない！お昼の時間になっても来なかったし…！
今度からちゃんとどこ行くか言ってから行って！！」
まずはお説教。
私は腰に手を当ててフドウを叱ってみるけれど、やっぱりフドウは動じない。
それどころか、いつもより雑に扱われてる感じ。
まるで意地悪な領主に雇われた召使いの気分。
……別に、いなくなるのは良いけれど
せめて場所ぐらいは教えて欲しいだけなのに。
何かあったらどうするつもりなんだろう。
「……って、言うか……」
一通り言いたい文句を言ってから、私の視線はフドウの手元に落ちていく。
フドウが小脇に抱えてるモノ。
ソレは1つのサッカーボールだった。
しかもすっごく汚れてる。
元々確かに汚れてはいたけれど
フドウの持ってるボールは更に酷く、泥にまみれていた。
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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