△リボンが206こ▽ ページ13
「えっ…………と」
皆帆の牴樟皚瓩呂匹Δ笋蘚たっていたようで、途端に真名部は言葉を失い、しどろもどろになりながら皆帆達から目をそらした。
分かりやすく動揺を見せる真名部に鈍い松風も流石に気付き、彼の反応に皆目を見開いた。
Aはさっきまでは無邪気に笑いながら話していたのに、途端に笑うのを止めて皆帆を見遣る。
静かになった路地裏の入口。
視線は全て真名部に向けられ、真名部は汗が額から滲み出るのを感じる。
だがふと真名部は周りの目を気にしだし、そうして諦めたように溜息を吐くと、そっと視線を上げて、皆帆を見つめた。
「………わかりました。全てお話します。
ただ、ここじゃ人が多いです。
誰が聞いているのかわからないので……奥に行きましょう」
「……うん、わかったよ真名部くん」
「…アナタも、それでいいですか?」
「うん、まなべがそう言うなら……」
皆からの同意も貰い、真名部を先導に皆は路地裏の奥へと進む。
真名部のいつもの癖でAは真名部に手を引かれ
取り巻く雰囲気に終始不思議そうな顔をしながらもしっかりとその手は握っていた。
そんな2人を後ろから見て、瞬木達もまた不思議に思った。
皆帆の発言も驚きだったが、目の前で自然と手を繋いで歩く2人にも驚きだ。
そもそも真名部からそういう事をするのは考えられなかったからだ。
「…なんだ、アレ?デキてんのか?」
「いや、というよりは……うーん……」
「……」
どんどん奥へ。賑やかな雑踏が離れて行く程
2人の謎は深まるばかり。
真名部達には聞かれぬよう小声で話す中
皆帆だけは何か確信めいたようなモノを感じながら
彼等の後ろをついて行った。
やがて一番奥の行き止まりに辿り着くと、ようやく前の2人は歩みを止めた。
皆帆達も遅れて立ち止まり、2人を見遣る。
その視線を真名部は背中で感じていた。
そのせいか、手が震えた。
カタカタと小刻みに震える手は繋がれている手を通じてAにも伝わった。
「まなべ?」とAが真名部の顔を覗き込む。
繋いだ手をしっかり握ってやると、真名部はそっと視線だけ上げてAの顔を見上げた。
目が合うとAは微笑む。
いつも通りの無邪気な笑顔。
その笑顔を見ると真名部の心が少し落ち着いて、震えも幾分か治まった気がした。
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*IJu*(プロフ) - あずさん» はじめまして!コメントありがとうございます!一気見するぐらい夢中になって頂けて嬉しいです(´˘`*)お褒めの言葉もありがとうございます、恐縮です…!これからも更新頑張りますー! (2021年2月8日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - はじめまして…!今日このシリーズを見つけて、一気見してしまいました…!!!真名部が少しずつ追い詰められていく様子が細かく描写されていて凄く読み応えがありました…!!本当にすごいです!!これからも応援しております…!! (2021年2月7日 17時) (レス) id: 9c7942e2bb (このIDを非表示/違反報告)
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