△リボンが195こ▽ ページ2
真名部の予想通り、Aの足は先日も赴いた稲妻商店街に向かっていた。
賑やかな声が響く中、Aはなんの迷いもなく商店街の入口であるアーチを潜る。
呆気に取られていた真名部も慌ててアーチを潜って、引き続き彼女の行動を見守った。
「(彼女、一体何処に…?買い出し…でしょうか?)」
周りの目を気にしながらも、彼女を追い掛ける真名部。疑問は尽きず、絶えず頭の中に浮かび続ける。
Aは真名部と通った大通りを奥へ奥へと進んで行く。古着屋はもう既に通り過ぎたので、考えられる候補の1つにスーパーがあった。
しかし、彼女はソレもスルー。
そうなると益々彼女の目的がわからない。
更に、更に奥へと進むAの背中を真名部は訝しげに眺めていたが、ふとある事に気付き真名部の胸がザワつき始める。
ありえない、そんな自分を殺すような行為。
昨日もあんなにダメだと言ったのに、それなのに。
しかし考えれば考える程、彼女の足取りが爛愁貝瓩悗噺かっているようにしか見えない。
このまま後を追い掛けていいものか。
踵を返して逃げ帰った方がいいものかと一瞬考えてしまったが、真名部はその考えに首を振って振り払う。
「(まさか、そんな……そんなはずは。
きっと前にお父さんと行った場所に行くんですよ。
それにこの辺には公園や河川敷もありましたし。
昨日はまともに見て回っていませんでしたから、ただ眺めているだけかもしれませんし……決め付けるにはまだ早計です)」
それっぽい言い訳を頭の中で並べ、真名部は否定する。
自分の考えが当たって欲しくはなかった。
だってそうなると、もう彼女とは一緒にいられないかもしれないから。
だんだんと迫って来る稲妻のシンボルマークに
真名部は初めて恐怖にも似た感情を覚えた。
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*IJu*(プロフ) - あずさん» はじめまして!コメントありがとうございます!一気見するぐらい夢中になって頂けて嬉しいです(´˘`*)お褒めの言葉もありがとうございます、恐縮です…!これからも更新頑張りますー! (2021年2月8日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - はじめまして…!今日このシリーズを見つけて、一気見してしまいました…!!!真名部が少しずつ追い詰められていく様子が細かく描写されていて凄く読み応えがありました…!!本当にすごいです!!これからも応援しております…!! (2021年2月7日 17時) (レス) id: 9c7942e2bb (このIDを非表示/違反報告)
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